2017年02月02日

マスコミの逆襲か〜セブンイレブンの闇が遂に報道される

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遂に、審判の時が来たのか。

マスコミがこぞってセブンイレブンの闇の部分にメスを入れる事態が起きた。お茶の間にブラック体質ををさらけ出し、その異常かつ悲惨な事実が明るみにされた。

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〜 親会社セブン&アイ・ホールディングスの広報センターなどによると、女子生徒は1月後半に風邪のため2日間(計10時間)欠勤した。26日にアルバイト代を受け取った際、給与明細には25時間分の2万3375円が記載されていたが、15時間分の現金しか入っていなかった。手書きで「ペナルティ」「9350円」と書かれた付箋が、明細に貼られていた。

 店側は「休む代わりに働く人を探さなかったペナルティー」として、休んだ10時間分の9350円を差し引いたと保護者に説明したという。

 広報センターの担当者は毎日新聞の取材に「加盟店の法令に対する認識不足で申し訳ない」と話した。「労働者に対して減給の制裁を定める場合、減給は1回の額が平均賃金の1日分の半額を超え、総額が賃金総額の10分の1を超えてはならない」と定めた労基法91条(制裁規定の制限)に違反すると判断したという。

 厚生労働省労働基準局の担当者は「代わりの人間を見つけるのは加盟店オーナーの仕事」と話す。母親は「高校生にとっては大金。立場の弱いアルバイトが差し引かれ、せつない」と語った。





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これは、まさしく異常だろう。

破産したこの元オーナーですら、違和感を感じるし、そのバイトの女子高生が本当に気の毒だと思う。ドタキャンしたとか、無断遅刻常習者であらかじめ就業規則に取り決めがあればある程度の金額は致し方ないかもしれないが病欠でのこの扱いは異様としか言いようがない。

一般的な会社でも、休むなら他の人間を探せ、代わりの人間が探せなかったので罰金払え、なんてありえないですよね。


しかし、同じオーナーとしての経験者から言わせれば、その気持ちは痛いほどわかってしまうのが悲しい。


「甘えるんじゃないよ。こちとら、風邪ひいても怪我しても休めない。病気になるのは体の自己管理できない自分が悪いんだろ。病気で休むなんて全て自分の責任じゃないか。せめて、その穴を埋めて休めよ。替わりの人間を自分で見つけてくれよ。それができないなら、とりあえず出てこいよ。その状態をオレが見て確認して、オレが判断する。」



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これに近い感情に支配されたことは確かに私にもある。だが、そんなこと言えるわけがないだろ。


「よし、あと1時間で帰れるぞ。今日は忙しくて、疲れたな。15時間労働からやっと解放される。家に帰ったら一杯やるか。」


そして、病欠のドタキャン連絡が来たら、そりゃ、がっかりするし、頭にもくる。


「ふざけんじゃねーよ。殺す気かよ。やってらんねー。」


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このオーナーの行き場のない怒りが、その無謀なペナルティーとして具現化されたのだろう。

だが、現実問題として、インフルエンザだったら、無理して来られても大変なことになるだろう。また、無理に出勤させて、万が一勤務中に倒れて救急車騒ぎにでもなったら、それこそ責任問題に発展しかねない。

一応、可能な限り、自力で他のスタッフに当たってみてくれと伝えるが、まず無理な場合がほとんどだ。それこそ、週二回程度で夕方シフトしか入っていなければ、他のスタッフとそう会う機会もないだろう。そして、オーナー自ら緊急のチェンジ要員を探すことになる。そして、誰もいなければやはり自分が埋めることになるのだ。

そもそも、なぜオーナーは代わりの人間を探してくれと無理難題を押し付けてくるのか。

これには、オーナーサイドのある思惑が見え隠れする。事実、私も同じ気持ちだった。そのカラクリはこうだ。

いかなる理由であろうと、突然に当日シフトに穴を開けられたら、たまったもんじゃない。なんとか自力で、同僚、先輩、後輩に声掛けをしてもらい、万が一にも救世主が現れれば儲けもんだし、そのスタッフ間のコミュニケーションがシフトの代打の打診として、店舗の文化、暗黙のルール、自然な流れとして根付いて習慣化されれば、オーナーの負担はかなり減らすことができる。

「了解。この前、助けてもらったから、今度はオレが代わりに出るよ。」

スタッフ間のシフトの交代の貸し借りがうまい具合に回転すれば、オーナー自ら人を探す手間も、自ら代打シフトインするリスクも抑えることができる。

これは、慢性的な人手不足編でも触れたが、親子、兄弟シフトによるお互いのシフトをカバーし合うという事例に近い効果がある。事実、このシフトの貸し借りがスタッフ間でメジャーなルールみたいになれば、本当に助かる。

しかし、この暗黙のルールも万全ではない。そのルール通りいかない事態も、当然覚悟しておかなければいけないし、現実に自分が緊急のシフトの穴埋め要員となった場合は、クタクタでもヘトヘトでも受け入れるしかない。

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これは、ある意味本当に辛いが、耐えるしかなかった。

帰宅時間を前提に無意識で体力のペース配分をしている。オーナーといえども、突然の残業はかなり心身にダメージを与える。命が削り取られてゆくのが自覚できるほど、疲労感と失望感に包まれる。しばし立ち直れない。

だが、それが、コンビニオーナーなのだ。

そういう事態も想定して、24時間生活していなければいけないのだ。問題を起こしたオーナーは、その自覚が足りなかったのではないか。偉そうに言える立場ではないが、それが奴隷の宿命と腹をくくり、諦めるしかない。私も、似たような事例はかなり経験した。


「わかった。それじゃ、こっちでも探してみる。次回シフトもダメそうなら早めに連絡してね。じゃ、お大事に。」


自力で見つけられない連絡が来たら、平常心でこう伝えるしかない。(怒った口調でないという意味)

しかし、ペナルティーなど有り得なかった。


この事件で、コンビニ業界はさらなる人手不足に見舞われるだろう。

一番怖いのは、労働基準法もろくに理解してない人間がオーナーをやっているという事実がマスコミを通じて世間一般に認識されてしまったことだろう。

それじゃ、有給休暇なんて絶対に取れないに決まっている、と推測されてしまうだろう。レジで不足を出したら、弁償させられるに決まっている、と連想されてしまうだろう。労災保険にも入ってないと勝手に判断されてしまう。

ブラック体質のマイナスイメージが連鎖して推測され、ますます人が集まらない業界となってしまうのはもはや避けられない。真面目に努力して、好調な店舗も、人材の面に関してはこれからの苦境が浮き彫りになってくると想定される。


さらに今回は、あの業界ガリバーのセブンイレブンの失態をもろにロゴマーク(店舗看板)を出して、報道している。

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個店での不始末ではあるが、本部の不始末でもあるという見方が自然だろう。

同社が2015年にブラック大賞に輝いた時は、マスコミはこぞってその事実をシカトした。広告業界において最大顧客のセブンを怒らせたら、それこそ生き残れないほどのパワーがあったからだろう。

しかし、今回は、堂々と名指しで報道しているし、その特集においては堂々と批判のコメントも聞かれた。

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この流れは、一体何を意味するのだろうか。

私が、以前、コンビニ業界の再編(2)で予測した流れがきているのか。

カリスマを失ったセブンは、まさしくそのサインを出したのか。

そして、今回の報道は、セブンのペナルティー事件を報道すると同時に容赦なくコンビニ業界の闇を突いてきた。日テレの昼間の番組(ミヤネ屋)で報道されていたが、全てセブンが主犯格と感じさせる構成と感じてしまったのは私だけだろうか。その内容は、コンビニの表舞台からは想像もできない、かなり悲惨な慣習だ。



店舗オーナーによる販売ノルマの強制は平然と蔓延している。

特に最王手のセブンのそれは、かなりディープだという。私の甥っ子も、大きなクリスマスケーキを2個も買わされたとこぼしていたのを思い出した。

代表的な事例として、お中元、お歳暮、クリスマスケーキ、おせち、恵方巻き、土用のうなぎなどがあげられる。さらに、コンビニ各社の主力の電子マネーカード(S=nanaco、M=waon等)の販売ノルマがあったりする。

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確かに、天性の才能で、人様に売り込みをして、上手に販売に繋げることができる人も中にはいるが、そんなのは奇跡に近い。

「クリスマスケーキは、もうお決めになりましたか?もしまだなら、よろしくおねがいします!」

と微笑んで、無差別的にカタログを渡したところで、外のゴミ箱に直行だろう。かわいい愛嬌のある女性ならまだしも、きもい中年オヤジや、根暗風のオタク系お兄さんがアプローチしたところで、その効果はかなりゼロに近い。

そんなのは、オーナー自身が一番理解しているはずだろ。つまり、ノルマが達成されないのは100も承知なはずだ。しかし、本部担当から昨年対比クリアーを名目に、厳しい数字を突きつけられているオーナーは、もちろん自己消費もするが、手に余る部分は他のスタッフ達にノルマという形で押し付けて、少しでもノルマを消化しなければ、店舗販売ノルマを達成できない。

これは、店舗スタッフにとってはいい迷惑だろう。ノルマという精神的プレッシャーをかけられ、挙句の果てにはそのノルマ達成のために苦し紛れで自己買取の道を選択せざるを得ない。

20個のノルマを課されて10個自己買取。それでもノルマには満たないが、オーナーとしたら御の字だろう。少しでも店舗販売ノルマが減らせれば、有難いはずだ。


ある意味、販売ノルマとは自己買取のノルマなじゃないのか?と言えなくもないだろう。

さらに、バックルームには販売実績の棒グラフをご丁寧に作成して目立つところ掲げてある店もある。

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こういうことを高校生とか大学生に、社会の厳しさを学ぶべきとか吹聴して、一方的に押し付けているのが表面化された訳だが、こういう事実は、あまり知られていなかったようだ。

これでますます、コンビニ業界での人手不足の深刻化は決定的となってしまった感がある。

事前にこのようなノルマの説明がきちとなされて、雇用契約書にも明記されていれば、問題ないという話があったが、このノルマの説明を受けて、いったい何人の人間がやる気を起こすだろうか。

「お中元、お歳暮、クリスマスケーキ、おせち、恵方巻き、土用のうなぎには販売ノルマがあります。」

「ノルマを達成でなかった場合はどうなるんですか?」

「ご家族とか、友達とかに協力してもらって、なんとかノルマに近い数字は達成していますよ。」

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ここまでの説明を聞いて、ほとんどの人が希望バイト先リストから外すだろう。



今回のセブンイレブンのブラック体質の一面が報道されたことは、まさにある時代が動き出した証拠だろう。

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今後さらに攻撃的なコンテンツが垂れ流される可能性は高いと見ている。

カリスマを見限り、迷走するのか、一時的な停滞を経験して、さらに業績を伸ばしてゆくのか、まさに一寸先は闇だ。

しかし、マスコミの豹変ぶりを見せつけられて、セブンの一人勝ちを否定的に捉える傾向が出てきたのも見逃せない。三菱化したローソンがここぞとばかりに市場に参戦(オーナーの大量募集)しているのはその辺に理由があるのか。

そして、御三家による、さらなる熾烈な戦争がもうすぐ幕が切って落とされるだろう。

そして、悲しいかな、犠牲者は常にオーナーとマネージャーだ。

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各社のドミナント戦略、他チェーンによる侵略的な出店攻勢、ミニスーパーの乱立。厳しい現実が襲いかかる。そして、戦争に巻き込まれたら、それこそ生き死にの戦いになるだろう。

なんとしても生き残るべく努力し、家族をも巻き込み、自らは疲弊しきって命を粗末にしてしまうリスクを取るのか。

余力のあるうちに現状に見切りをつけて、新なる旅立ちを目指すのか。

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それは、オーナーの決断次第だ。


しかし、健康だけは、くれぐれも気をつけて頂きたいと切に願うばかりである。


ご訪問ありがとうございました。



posted by Sun9 at 23:07| つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする