2017年08月28日

Xデーに備える(3)

ご訪問ありがとうございます。

本日は、経営期間が10年以上と長く、しかも50代の方で、辞めようと決断している方に一つだけご認識していただいた方がいい事実を記したいと思います。

コンビニ業界に限らず、ファミレス業界においても、深刻の人手不足が蔓延している。

現実問題として、深夜勤務のスタッフの分捕り合戦が繰り広げられている。

しかし、時給単価に競争力のないマイナーチェーンの売り上げ減少店、メジャー店舗でも長期間、売り上げ不振店においては、もはや無意味な店頭募集ポスターが日焼けして、何ヶ月もそのままの状態であり、厳しい苦境を物語っているというのが一般的ではないか。

もはや、オーナーのワンオペ、マネージャーの長時間労働だけでは、対応できない。

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そして、Sくんのドミナント攻撃、せまりくるFくんLくん他チェーンの包囲網。

明るい話題もすぐに暗い未来に打ち消されてしまう。

そして、急激な売り上げ低下、または、真綿で首を締め上げられるように、じあわじわと売り上げが下降してゆき、毎月の利益配分は、悲惨な結果に甘んじ続けなければならない。

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あらゆる経費削減の効果ももはや限界で、もう借金すらままならない。

当然ながら返済も滞りがちとなり、焦燥感はいつしか絶望感と変質し、己の心身をさらに蝕んでゆく。

最低保証も当てにできずに、廃業の二文字が現実味を帯びてくる。

とにかく、現状の苦境から抜け出したい。

消費税ももはや数年間未納状態で、国民保険も滞納して、夫婦二人とも国民年金など払えるわけがない。

未来のない毎日に嫌気が差し、辞める決断をしたが、違約金の問題が持ち上がり、そう簡単には足抜けできないことを今更ながらに突きつけられて、さらに困惑、困窮、貧困の生活を余儀なくされる。

いっそ、夜逃げできたら・・・

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もう、生きていてもしょうがないんじゃないか・・・

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弱気オーラでまくりで、精神的にも本当に苦しい毎日が続く。

そして、一刻も早く現状から逃げ出したい、早く精勤的に楽になりたい、という目先の逃避願望に支配されて、逃避後のシナリオが全く描けていませんでした。

いや、むしろ、無意識に、

「自分は、この劣悪な就業環境で30年近くも営業してきた。その経歴、実力は必ず世間では評価されるはずだ。別に、気にすることはない。辞めた後は、時間が腐るほどたっぷりある。じっくりのんびり余生を考えればいい。」

という、ふざけた意味不明な、何の根拠もない自信と期待を抱いていたのは事実かもしれません。


私が、実際に体験した、追い込まれていく過程で、一番の失敗は、やはり辞めた後のことを全く考えていなかったということです。

現実生活に幻滅して、希望も見出すことができずに、なおかつ日々の長時間重労働で疲れ果てた頭で、辞めた後のことまで考えられなかった、というのが事実であり本音ですが、それが命取りでした。

そして、そうしなかったための十字架はあまりにも重たすぎました。


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とにかく、特殊な能力、経験、即戦力がなければ、50代の転職はかなり厳しいものとならざるを得ません。


何が言いたいのかといえば、コンビニを始めたら、とことん事業拡大路線を貫いて、死んでも本望的に一生涯やり抜くか、早い段階で見切るかのどちらかだと思います。違約金の問題もありますが、昨今においては、その規定がかなり曖昧となりつつあり、理由によっては違約金なしで辞められるケースもあります。

早期見切りであれば、

「自分に向いてないと判断して、辞めました。」

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という言葉も、別に不自然でもなく、むしろその早い決断力を評価される可能性もあるかもしれません。

そして、年齢的に若ければ、そこから就職活動をしてもなんら問題ないでしょう。


一番最悪なのは、私みたいに30年近くも営業していて、辞めました、さて、その後に職をさがしています、とかいうのは、全く相手にされません。

「なんで辞めたんですか?やめた原因はなんですか?」
「30年もやっていて、結局、事業に失敗したということですね。」
「再建してやるっていうヤル気はなかったんですか?」
「会社を畳んだってことは、倒産したんですか?」
「コンビニのオーナーって言っても雇われ店長みたいなもんでしょ?」
「コンビニオーナーってブラックイメージがあるんですよね。コンプライアンス精神に欠けてる方が多いんですよね。」
「スーパーとか量販店の店長ならまだしも、コンビニの店長じゃ、ちょっとねー。」
「職業に貴賎はないとはいうけれど、コンビニオーナー経験者とか警備員ってのはそれだけで経歴に傷がついてるに等しいんですよね。」
「辞めた後の人生設計はどのようにお考えですか?」

キリがないのでここまでとしますが、以上の会話は実際に面接で言われた実話、事実です。

これらの不本意な扱いを受けないためにも、辞める前に職を確実に決めておくべきと強く思います。

コンビニ在籍中であれば、妻(マネージャー)の健康上の理由だけでも十分説得力があり、それ以外の細かい質問攻めにさらされることはないのではないかと思います。

「状況が許せば、継続したいのですが、長年の無理が祟り、妻が腰を痛めてしまいまして、廃業を決断せざるを得ません。また、契約上、夫婦二人で取り組むことが義務付けられておりまして、私一人では契約上営業できないんです。」


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前向きな理由を並べれば、なんら問題ないと思います。むしろ、その決断力に賛辞賛同の言葉が贈られるかもしれません。

しかし、高齢者で長期営業していて、辞めたあとでの仕事探しは、それは惨めなものです。

基本的に、採用の方向で検討するのではなくて、何とか除外する方向で動いているのがみえみえです。

高齢者プラス事業失敗者のおまけがついた人間は、なかなか道が開けません。


しかしながら、拾う神が存在するのも事実です。

業種を限定すれば、コンビニ崩れの高齢者でも喜んで採用されて、正社員として活躍できるフィールドがあるのも事実です。

タクシー乗務員、警備員、介護関連は、こんな私でも、正社員の道が開かれていましたが、諸事情により、警備員以外は短期間で断念せざるをえませんでした。

そのへんの事情は別ブログで記事にしていますので、ご興味があればどうぞご覧くださいませ。

ご訪問ありがとうございました。
posted by Sun9 at 21:32| つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする