2016年06月17日

客シェルター

ご訪問ありがとうございます。


長年のコンビニ就労で、いろいろなお客様に遭遇しました。その中でも、良くも悪しくも個人的に忘れられないお客様がいらっしゃいます。ふと、その中の一人を思い出したので、記事にしてみたいと思います。時期は思い出せませんが、都内の店舗での話しです。


「あの、すいません、駅から知らない男の人に後を付つけられてるんです。助けて頂けませんか?」

28b33a54eacbe8d455f92ec66ad65133_s.jpg



やや恐怖で紅潮した表情から放たれた言葉に緊迫感を感じた。


20代半ば?浜崎あゆみさん似でエレガントなスーツを上手に着こなしていてハイレベルのオシャレ感オーラをこれでもかという程強烈に放っていた。


110番通報の余裕はない。ストーカーくんが、突入してくるかもしれない。


「じゃ、こちらへどうぞ!」


すぐにレジ横のスイング扉から奥のバックルームへ案内した。


夜の23時頃だったと思う。まだ二人体制のため多少の身の自由がきく。


「どんな感じの男ですか? 店内に今、いますか?」


ストーカーくんの乱入が確認されれば、即、110番だろう。


暗くて、人相は良くわからとのことでした。一応店の外に出て周辺を確認しましたが、不審者はいませんでした。

「あの、暫くおじゃましていてもいいですか?」


ダメという理由はない。むしろ身の安全のためそうした方がいいだろう。その周辺は以外と危険で、近隣で殺人事件とかも何件か起きていた。

30分ぐらいして、彼女は自宅に向かいました。


日本は夜に女性が一人歩き出来る程安全だという。しかし、場所によりけりだろう。出来れば、女性は夜(深夜)は一人で外出しない方がいいに決まっている。


そして、その浜崎あゆみさん似のお客様には店内で度々お会いする機会があった。常連さんの認識が芽生えて、挨拶から、多少の会話も許された。そして、わずかではあるが情報をゲットできた。確か24歳とお聞きした。ご自分で衣料品ショップ(自社ブランド?)を立ち上げて、社長業と店員を兼ねて日々忙しく生活しているとのこと。

b632f1718038c3c4d2a5ed23efa7fc89_s.jpg


なるほど。そのハイセンスな身なりで納得できた。夜遅くなる理由も理解できた。そして、その後も何度か同じようなストーカー騒ぎがあった。そして、その都度、バックルームを提供した。

そして、某日夜24時ごろ、


「店長、また誰かつけて来る!」


阿吽の呼吸でバックへ通す。


「しつこいヤツですね。いつものヤツなんですか?」

f2773c331c3a349c5e16b550744cba6d_s.jpg



「暗くて、よく分からないのよね。」


「危険ですから、警察呼びましょうか?」


「大丈夫です。」


しかし、こう何度も続くと、かなり悪質なストーカーだ。毎日彼女の帰りを駅で待ち伏せしているのだろうか。
でなければ、神出鬼没的に後追いなど出来る訳がない。

2724b3740d5b74dec2b1e0ad44d51b53_s.jpg



「なんだか、嫌な予感がするので、私でよければ、近くまでお送りしましょうか?」


無言と言う事は、肯定と理解するべきだろう。

48eec26eb4bdfe289ac6bb8fec9e3abb_s.jpg



「じゃ、行きましょう。」


私は、棚に使うフックを隠し持ち、彼女と共に店を出た。


「一度、警察にご相談されたらいかがですか?」

無言でうなずく彼女は、言葉なく、静かにゆっくりと歩いていた。歩くスピードに危機感がないのが気になったが、私の同伴で、安心しきってくれているのだろうか。ポケットに隠し持ったフックを握りしめて、緊急事態に備えた。


「もうすぐそこだから、ここで大丈夫です。ありがとう。」


彼女が消えるまで、一応見守った。


そして、不思議なことに、それ以降、彼女の姿を見る事はなかった。恐怖を感じて引っ越ししたのかもしれない。まぁ、何事もなくてよかったじゃないか。

そして、彼女のこともいつしか記憶から自然消滅していった。



なんだ、つまらねー話、と思われましたか?


実は、話(ネタ)は、ここからです。


油ギッシュな中年オヤジになり、過去の事実を自分の中で都合のいいように解釈したくなる傾向がある。この悪癖により、このストーリーは以下のように強引に変換されてしまった。

0.00001%でも、その可能性は否定できないだろ?と開き直った、見苦しいオヤジがいる。

以下は、あくまでも、空想小説とご認識頂きたい。気分を悪くされた方がいらっしゃったらお詫び申し上げます。

==============

あれから、もう、少なくとの15年以上は経過してる。その後、考えると、多少不思議な事に気がついた。

毎回のお騒がせのストーカー男。

b41519ae7d585468a5b8a95521c87be3_s.jpg



彼女の入店時に、早歩きで、神妙な顔でレジ前に直行してくれば、状況はスグに理解出来た。あるとき、スグに店の外に飛び出して、その不審者を探した。


でも、いないんですね。それらしき人物が。


何回か試してみたが、結果は同じだった。

当時は別段、何も感じてはなかったが、後から冷静に考えれば、少しおかしくないか?

単なる思い過ごし? 被害妄想? だったのだろうか。

そもそも、それほど執拗なストーカーくんなら彼女の後を追って店内に侵入してきてもおかしくないだろう。何時間も、彼女が出て来るのを店内、または店の外で待つだろう。駅で彼女の帰りを待つ程の忍耐のある男だったら、当然の成り行きだ。なんだか、つじつまが合わない。

ストーカーくんはなぜそうしなかったのかという疑問が暫くしてからずーと残っていた。また、警察の介入もなぜ拒否していたのか理解できなかった。


また、さらに冷静に考えれば、ストーカーに敏感な女性が、得体の知れないコンビニオヤジ(当時は若干若さが残っていたが)に自宅が特定されてしまうかもしれない行動を許可するだろうか。

なぜ、私が送ると言った時、断わらなかったのだろうか。



「送りオオカミ」というリスクは考えなかったのだろうか。

84f03b480c6f43d87e35588b5fbf3237_s.jpg



ここで、一つの仮説が頭をよぎった。


そもそも一連のストーカー騒動は、




狂言





だったと言うのか?

322970.png


そうだとしたら、なぜだ?


彼女は、架空のストーカー犯をでっち上げて、オレに近寄って来たんじゃないのか?♪

2ee3ca5e3fe688b44f4e6047c9c2b5a5_s.jpg


バックルームに入り込んで、オレの告白を待っていたんじゃないのか?♪

オレに送らせたのは、自宅を教えるためだったんじゃないのか?♪

自宅に来ないオレに「意気地なし!」と見切りをつけて、店に来なくなったんじゃないのか?♪



どぶろっくの聴き過ぎかもしれない。




少々、悪乗りしすぎでした。不謹慎な内容にお詫び申し上げます。

真面目な話です。

実は、ここが本日の肝です。

突然町中でストーカーの恐怖を少しでも感じたら、遠慮せずに迷わずにコンンビ二のバックルームに逃げ込む事をお勧めします。

83f01a7535d6a40d968f4720fe93c1eb_s.jpg
(画像はイメージです)


もし、レジが込んでいたりして、状況を説明できない時は、トイレに逃げ込むのもいいかもしれません。それさえも不可能なら、勝手に<Stuff only>エリアに侵入しても構わないんじゃないか。あとで事情を説明すれば何とかなるんじゃないかなと思う。

人命、身の安全が第一です。

ためらわずに、行動してください。



お願いして、断わるオーナー(スタッフ)はまずいないと思う。事実、子供の逃げ込み場所として、告知されている。

冷暖房完備、見張り(オーナー、スタッフ)付きトイレ付きの24時間営業のマン喫レベルです。

5be39671a487bd1ac77ae4deaee4cd41_s.jpg
(画像はイメージです)


安心して、無料でご利用くださいませ、と言いたい。

核シェルターのごとく客シェルターとして、地域に安全を提供するのもコンビニの社会的使命だろう。

さらなる身の危険を感じたら、そこから110番通報すればいい。



ご訪問ありがとうございました。
タグ:逃げ込み寺
posted by Sun9 at 17:27| 事件簿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする