2016年05月06日

No.22ストーカーによる被害

ご訪問ありがとうございます。

今回も、引き続き「20の理由」の追記です。今回の記事はコンビニを経営していれば必ず直面する可能性が高い問題だ。本日のテーマは、題して、「ストーカーによる被害」としておこう。
昨今において、悲惨なストーカー事件が後を絶たない。このストーカーくん達は、コンビニスタッフにも容赦なく侵食してくる。そして、オーナーの足を引っ張ることになる。

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コンビニスタッフには当然、女性のスタッフが多数在籍している。昼間は主婦層、大学生、フリーターが多く、夕方の時間帯は高校生、大学生が主流だ。また、深夜においても、18才以上(高校在学生はNG)の女子も珍しくなくなりつつある。当然、見た目で可愛い子、キレイな子、愛嬌のある子等、様々な女性が在籍している。自分の行動パターンで、特定の時間帯に来店すれば、大抵決まったスタッフにお目にかかる事となる。いつしか、自然と目に止まり、意識の中に蓄積されていく。コンビニのシフトは殆どが固定シフトだ。決まった曜日、時間帯でいつもお目にかかり、愛想良く接客されれば、男として、好意を抱くようになるのも理解出来る。

「あの子、可愛いな。」と、だだ心の中で思っていてくれれば、何ら問題ない。

「あの子、超タイプだな。なんとか彼女に出来ないかな。」そう考えてしまうのも、健全な男性なら当然だろう。そして、甘い妄想を抱いて、超常連さまに進化してくれれば、御の字だろう。


しかし、次のステップに進んでしまう人達がいる。

もちろん、恋愛は自由だ。

しかし、お互い、そう望んでいる状態であり、かつフリーであること(彼氏彼女がイナイ状態)が必要最低条件だと私は思う。

しかし、自己の欲求を満たす為に、相手の状況など無視して強引にアタックしてくる。大抵が男性から女性への執着が殆どだ。

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ありがちな手段として、

1.店舗に電話してきて、本人の電話番号を聞き出そうとする。
2.レジ前で会計後にダイレクトにデートに誘う。
3.レジ前で会計後に一方的にメールアドレスを記入した紙切れを手渡す。
4.シフト上がりを待ち伏せして、店舗外でアタックしてくる。
5.誕生日にレター付きのプレゼント(花束等)を持って来て、会計後レジ前で渡す。

気持ちは痛い程理解できる。しかし、目の前で働いている人間を堂々と直接的又は間接的に「軟派」するのはいかがなものかと思わざるを得ない。

特に、メアドを記入した紙切れを渡す行為は、渡された方もいい迷惑だ。レジ接客をしていて、会計後に何か紙切れを無言で突き出されれば、「いらないレシート?ゴミ?を捨ててくれってこと?」と思って、気軽に受け取ってしまう。

そして、捨てる前に、確認して見てみれば、御丁寧にメアドが記入されている。

「オーナー、こんなもの貰ったんですけど、どうしたらいいですか?」

殆どのスタッフは、仕事以外で余計な荷物を背負い込んでしまったと、明らかに困惑していた。

流れ作業的にレジをさばいていれば、その手渡されたお客様の顔など殆ど覚えていない。あとで、ビデオで確認してみても、口を聞いた事もないお客様だったりする。

相談されても、これには本当に私も困惑した。

1.完全無視する→諦めて、お客さは、二度と来ない。(これが一番多い)
2.完全無視する→後日、「メアド、見てくれた?」とアプローチしてくる。丁重にお断りして、すんなり行く場合と、ストーカー化する場合がある。
3.丁重に断りのメールをする→メールで執拗に食い下がり、ストーカー化する可能性あり。この場合は、捨てアドかフリーのメアドを使うよう指示。

また、誕生日を聞き出しておいて、その日にプレゼントをもって来店し、本人に直接手渡すというのも、かなり大胆なアタック方法だ。

それ自体は、純粋な求愛行為であり、その行動力は見事なものだ。ある意味、女性スタッフにとってその男性がタイプの男だったりしたら、それこそ、恋愛ドラマみたいな「劇的な告白」であり、女性側も感動して、新たなるカップルの誕生ということになるのだろう。だが、私の知る限り、一方的な迷惑行為に近い結果となる場合が殆どだ。

女性スタッフは、仕事の一環として、笑顔を添えてフレンドリーに接する。楽しそうに、会話もする。多少のプライベート(誕生日等)も世間話の延長で、つい話してしまう。

そして、徐々に、興味が沸き、恋愛感情が芽生えて来てしまうのだろう。

考えてもみて頂きたい。

突然、いつもの常連さんから、ラブレター付きのプレゼントを会計後に突き出されたとしたら。


とりあえず、断わる理由もないので、受け取ってしまいますよね。そして、読みたくもないラブレターを読んで、その内容に愕然とさせられる。

明らかに、求愛であり、何らかの返答をしなければならない。

これは、オーナーである私も、直接介入できない。あくまでも、プライベートでデリケートな問題だ。下手に介入して、相手の神経を逆撫ででもしようものなら、下手な逆恨みを買って、悪質なストーカーに変質しかねない。

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こうなると、やはり、本人で解決して頂くしかないが、その荷の重さから、自ら店を去る道を選択せざるを得ない場合が多い。

貴重な人材を失いかねないこれらの事件は、容赦なく起こる。そして、悲惨なストーカー事件の勃発を未然に防ぐためにも、この退職劇はやむを得ない。何か、被害があってからでは、本当に手遅れだからだ。

「私には、彼氏がいます。」とキッパリ断言しても、諦めないのがストーカーくん達の特徴だ。そして、

「別に、彼氏がいたって構わないよ。」と切り返して来るのが一般的だ。

何れにしても、ストーカー化した場合は、本当に神経を使う。そして、最悪の場合は、本人が退職に追いこまれてしまう。なんとも、理不尽な話しだが、やむを得ない。スタッフの快適な職場環境と身の安全を守るのもオーナーの大切な仕事となる。


こんな事がありました。

20代の女性フスタッフが、レジ前でいきなり交際を求められて、スグにお断りしたそうです。しかし、そのストーカーくんは度々店にやって来ては、執拗にアプローチして来ました。そして、諦めの悪いストーカーくんは、神出鬼没的に彼女がシフトから上がるのを露骨に待つ(?)がごとく、店の外に長時間滞留するようになりました。私も、彼女の身の危険を感じ、シフト明けは一緒に店を出て、周囲の安全を確認してから離れました。

そして、ある日、ストーカーくんは、露骨に店の外で、ガラス越しに熱い視線を送り続け、彼女の帰りを待っているぞオーラを放っていました。いつもなら、ある程度のアピールをして気がついたら消えていたという状態でしたが、そのときは、何らかのアクションを企んでいたかのように思われました。

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「危険だ。もう、これは、犯罪だ。警察沙汰にしよう。」

私は、すぐに110番通報して、全ての経緯を話しました。

「もしかしたら、刃物で刺される可能性もある。」と報告しました。

そして、スグにパトカーが来て、ストーカーくんを捕獲して、去って行きました。

ある意味、報復が怖かったですが、一度警察沙汰にしておけば、また何かあった場合にはスグにアクションを起こしてもらえると考えて、彼女の了承を得て、そうしました。

その後の警察の話しでは、ストーカーくんは近所に住む20代前半で、犯罪歴はないと言う事でした。親にも厳重に注意してくれたそうで、その後、ストーカーくんの来店はありませんでした。

しかし、私は、彼女の離脱を覚悟した。知らない人間にストーカーされる恐怖は、被害にあった人間でないと理解出来ないだろう。警察の介入後も、懲りずにストーカーするようだったら、彼女の身の安全を考えて、休職か退職の選択を提案せざるを得なかっただろう。なんとか、解決してくれて本当に安心しました。




また、こんなこともありました。

二十歳の超美人(との評価)のスタッフが、ある常連の40代前半の男性から、誕生日に大きな花束を貰いました。

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ただ、単に、

「誕生日、おめでとう!これ、どうぞ。」

「ありがと〜、覚えていてくれたんですか〜?これからも、宜しくおねがいしますね!」

みたいな感じで、さらっとやり過ごせればよかったのですが、おじさまは一歩踏み込んでしまった。

熱烈なラブレターを受け取り、困り果てて、私に相談して来ました。

彼女は、その手紙を私に差し出して、

「私、どうしたらいいんですか?もう、まともに顔見れないですよ。」

その状況を把握するために、その手紙を拝見させてもらった。

私も、そのお客様のことはよく知っていて、仕事の話、世間話などをよくしていました。真面目な方で、年相応の落ち着き、安定感があり、大人の雰囲気が満ち溢れていました。確かに、ダンディなおじさまであることには間違いありませんでした。そして、その手紙の内容は、過激に熱く「想い」を語っており、もしかすると、結婚を意識した内容にも取れた。しかし、彼女にしてみれば、お父さんみたにな人だ。20才以上も年の差があり、恋愛の対象にはなり得ないのだろう。

オーナーとして、店の責任者として、何が出来る?

直接介入はあり得ないだろう。相手のプライバシーの問題もあり、そう簡単に踏み入る事は出来ない。また、下手な対応をしてしまえば、客単価の高い独身の超常連さんという、貴重なお客様を失う事になる。

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ん〜、どうしたものか。わからん。


そして、私は厳しい現実を体験する事になった。



彼女は、おじさまに「退職」という形で答えを出した。

そして、後日その事実を知ったおじさまは失意と傷心の表情で店を後にした。
そして、それ以降、おじさまの来店は皆無となった。

店としたら、両方失ってしまった訳だ。

これは、本当に痛かった。

こういう、恋愛沙汰のリスクも背負わなければならないのが、コンビニオーナーだ。


「オレ、何か悪いことした?」
「スタッフも常連さんも失って、なんだか大損した気分だ。」


正直なところ、恋愛は自由だが、人に迷惑かけないでねって言いたかったです。
しかし、同じ男として、気持ちは理解できます。痛い程。

余談だが、ある意味、ストーカー化せずに見事に砕け散ったおじさまはかっこ良かったのかもしれない。

「当たって砕けろ!」
「ダメもとだろ!」

彼女イナイ男の昭和的思想が懐かしい、と言ったら失礼だろうか。




コンビニ経営において、スタッフの身の安全を確保しなければいけないのは当然の責務だ。しかしながら、お客様のスタッフに対する求愛行動は突如として表面化され、場合によっては、ストーカー化する場合がある。それが、常連のお客様だと、かなり難しい問題となる。対応を誤れば、悲惨なストーカー事件に発展する可能性もある。

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スタッフの身の安全を考えて、優秀な熟練スタッフを不本意に手放さざるを得ない状況も覚悟しなければならない。と同時に、超常連さんまたはお客様を失う可能性もある。

納得出来ないが、それが現実だった。万が一、人身的被害を被れば、やはり責任はオーナーが取ることになるのだろう。当然だが、本部に相談しても、らちはあかない。



「被害が想定される時間帯に、なんでシフトに入れてたんだ?」

「いや、人手不足でやむを得ず頼んでいました。」なんていう無責任な言い訳は、通用しないだろう。



ご訪問ありがとうございました。

posted by Sun9 at 18:27| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする