2016年04月29日

No.21人間関係に翻弄される

ご訪問ありがとうございます。

21番目の理由を追記させて頂きました。


20の理由を全て投稿し終わった後から、これも該当するかも、という内容が幾つも浮かんで来ました。そこで、それらのなかで、これはありがちで、大変苦労したというものを追加で記事にしてみたいと思いました。本日のテーマは

「人間関係に翻弄される」です。

どこの職場でも、必ず存在する人間関係の難しさ。コンビニにおいても、それは当たり前のように存在して、時として、オーナーを経済的、精神的に追い詰めることがある。もちろん、オーナー、マネージャーとスタッフ間の人間関係がこじれてしまう場合もあり得るだろうが、ごく稀だと思う。なぜなら、オーナーは、スタッフに辞められては困るので、極力公平に、優しく、忍耐強く、問題が生じないようにかなり気を使って接するからだ。
私も、スタッフはある意味、「お客様」と思って接して来た。これが、いいのか悪いのかは、そのオーナーの考え方の違いだろう。だた、正直、かなり気疲れしたのは事実だ。スタッフを好き勝手に入れ替え出来たのは、もう化石時代の話しだろう。

私は、オープニングと直営店からの店舗移動と両方体験したが、やはり、人間関係のトラブルは時間の経過とともに必ず存在して来る。

「んなバカな、うちの店はみんな仲良く、家族みたいにやってるよ。」
「あり得ないね。そんなトラブル聞いたことないよ。」

いや、大変恐縮ですが、それはオーナー、マネージャーが単に知らないだけなんです。

オーナー、マネージャーの耳に入る頃には、その状況は既に回復不可能ぐらいのレベルに達してしまっているというのが殆どでしょう。(でした。)

99fd495510bc2ce6c0e586085510ced0_s.jpg


しかし、オープニングスタッフ同士は年齢の差を超えて大抵皆さん仲良く、連帯し協調し変な差別もイジメも殆ど存在しないと思います。

これが、時の経過とともに、オープニングスタッフが一人辞め、二人辞めて、新人が入って来たときから徐々にスタッフ同士に壁(仕事の能力差)が出来てしまい、差別、イジメの芽が静かに育ってしまいます。また、当初はかなり面倒見のいい役割を演じていた熟練パートさんが、新人の成長とともに突然不仲となり、絶縁状態となってしまう、というケースもありがちでした。

•熟練パートによる新人イジメ
•先輩による新人イジメ


ここで言うイジメとは、静的なもの動的なものに区別されます。

静的イジメ→出退勤時の挨拶をしない、話しかけられても無視、仕事を教えない、連絡事項を告げない、仲間ハズレにする、

動的イジメ→面と向かって悪態をつく、威嚇する、パワハラ、特定の大変な仕事のみ長時間やらせる、悪口を言いふらす、ユニフォーム(名札)を隠す

8231a3da4e22be481a8c58327a8c0893_s.jpg
 

特に女性同士では、ありがちな出来事です。明確な理由もなく、ソリが合わないとか容姿、態度が気に入らないとか挨拶を自分だけにしない、などどいう一方的な思い込み、単純な理由だけで無視から始まり、そして過激なイジメに発展してしまう場合があります。


こんなことがありました。

都内での店舗で、オープンから5〜6年後の出来事だったと思います。昼間のパートさんで、マネージャーの替わりになる位の(実質マネージャーといってもおかしくない)レベルの方でした。人間的にも、仕事面でもほぼ完璧で、昼間の時間帯は彼女中心で動いていました。そんな状況の中で、22〜3才のフリーターの女性を採用して昼間の時間帯をお願いしました。その新人さんは遥か遠方から出て来て一人暮らしをしていました。実家が某大手コンビニを経営されていて、彼女自身も東京に出て来る前まではお手伝いをしていたそうです。そんな訳ですから、仕事はスグに出来るようになり、接客も明るく元気で完璧でした。もちろんビジュアル的にもキレイな感じのいい娘さんでした。

そして、暫くすると、静かに、熟練パートさんの新人イジメが始まっていたのです。


「オーナー、私、辞めます。」

6199cc689f8ecc120b8ae07ca2a0167f_s.jpg


新人さんのその一言で全てが発覚しましたが、時既に遅しでした。

「完全無視かと思えば、いきなり怒鳴り出す。制服を隠されたり、名札を捨てられたり、もう我慢出来ません。私、何か悪い事したんでしょうか。」

涙ながらに訴える新人さんの姿を見て、事の深刻さを改て知らされました。全てにおいて完璧な新人を手放すのには我慢できなかった。近年稀にみるレアなハイレベルスタッフをみすみすリリースできない。

「あなたは、うちの店にとっては、絶対に必要な人間なんです。私がなんとか対処してみますので、もう少し時間を貰えませんか?お願いします。人助けだと思って、もう少し、チャンスを下さい。」

彼女に哀願して、なんとか慰留に成功はしましたが、果たして、この状況を好転させる事が出来るのだろうか。もちろん、熟練パートさんは自らは何も語らない。私は、一か八かで切り出してみた。

「○○さん、辞めるって言って来たんだけど、理由がよく分からないんですよ。何か思い当たる節はありませんか?」

「別にいいんじゃないの、辞めたいって言ってんだから。」

「いや、彼女がいなくなると昼シフトがタイトになって大変なんですよね。出来れば、残ってもらいたいんですけど、Nさん、説得して頂けませんか?」

お互い、人間同士、きちんと話す機会が設定され、話し合いのテーブルにつけば、なんかしら雪解けがあっても不思議ではないだろう。わずかな望みにかけてみた。


「えー、そうなの、じゃ、ちょっと話してみてもいけど、期待しないでね。」

かなり危険な賭けは見事に失敗した。何と、Nさんは深夜スタッフの仲のいいフリーター(男性)を巻き込んで、露骨に彼女をイジメだしたではないか。


そして、その場面をたまたま見てしまった私は、言葉を失った。

もはや、Nさんは、スーパー新人の天敵でしかない。

私は、スグに新人さんに私の非力を詫びて、彼女を自由の身にした。彼女の身に何かあったら、大変な責任問題に発展してしまう。

これ以上深入して、新人さんを庇えば、恐らくNさんも不満を抱いて、辞める可能性も否定できない。

Nさんは、ハイレベルの若くてキレイな新人の出現にジェラシーしたのだろうか。自分の居場所を失うと感じてしまったのだろうか。

6f8d28402b88654456fe140c75ce05dd_s.jpg


何れにしても、私の管理能力の欠如が指摘されても仕方あるまい。

私は、28才でオーナー職に就き、昼間勤務のパートさん達は殆どがご近所の主婦で、私よりも、10才以上も年上の方ばかりでした。必然的に、話し方も、丁寧語か部分的に敬語となってしまいました。パートさん達は、殆どがため口でした。この事件の時も、私は30才前半で、Nさんは40代の方でした。

ある意味、ナメられていたのかもしれませんね。

「ガキオーナーになにが分かる。辞めたいっていう人間を何で私が止めなきゃいけないの?人生の先輩に対して、失礼だろ。」

とか思ったかは分かりませんが、それに近い感情を抱いて、私の希望と反対の行動をとってしまったのでしょうか。

充分反省した私は、それ以降は、もう少しスタッフ同士が和める機会を作り、スタッフ同士がある程度の本音の部分を語り合える事が重要と考え、定期的に飲み会(未成年者はノンアルコール)を開きました。

67a0bba7b923f32fc6f94f513b292670_s.jpg


経費的には大変でしたが、かなり効果があったと思います。

人間(日本人?)、酒を飲んで語り合えば、不思議と仲間になってしまいますよね。


また、住宅街立地の店舗の場合、年配のパートさんはご近所から応募されてくる場合が殆どですから、パートさん同士もある程度ご近所という場合がかなりあります。顔見知りだったりとか、子供の小中学校が同じであるとか、近隣の生活環境が同じである場合がかなりあります。

「オーナー、Aさん家、豪邸に住んでんのに何でコンビニで働いてんのかしらね?」
「オーナー、Bさんとこの旦那、リストラされてずーと家にいるんですって。」
「オーナー、Cさんとこ夫婦仲悪くて、家庭内別居らしわよ。」

仕事に無関係なプライベートな情報をイヤでも耳にしてしまい、下手に余計なコメントをして、本人の耳に入ってしまうと、後でとんでもない大問題に発展してしまうこともあり得るので、相づちのみのノーコメントを貫くべきでしょう。

パートさん同士も見た目は仲良さそうでも、確実に派閥があり、また派閥がなくても、年功による階級ができあがり、パワハラ、仕事の押しつけ等で徐々に問題が生じて来ます。

「Aさんはレジしかやらないで、品出し、清掃は全部自分がやらされてるのよね。」
「Bさんは常連さんと話しばかりして、何もしないのよ。」
「Cさんはピークタイムに平気で休憩をとります。レジが込んでもシカトですよ。」
「発注時間が長くて、他の仕事をしてくれません。」
「トイレの時間が異様に長いです。中で休んでんじゃないですかね。」

自分の不満を訴え、改善を求めて来る。そして、さらに重症となると、

「オーナー、Aさんとのシフトは勘弁してくれない?」

となります。

こうなると、不仲な二人を一緒のシフトに入れてしまうと、お互いのコミュニケーション不足からくる仕事上のミスとか接客レベルの低下、終始無愛想な表情となり、下手すると些細な事で喧嘩を始める可能性もあります。

c55ed40fac25064f8c36912db305482c_s.jpg


少ないスタッフで、このようなニヤミスを避けてシフトを作成しなければいけないのはかなりの頭痛の種でした。しかし、放置してしまいますと、確実に、辞めてしまいます。

しかし、このニヤミス回避の状態なら、まだいいです。時として、完全衝突、完全ケンカ状態となってしまったら、本当に大変です。悲しい結末を受け入れなければいけませんでした。


喧嘩をきっかけに大の仲良しになる、なんていうのは、小学生位までの話ですよね。

大人になれば、些細な言動から、気持ちの取り違いを経て、大喧嘩に発展して、しまいには、

「灰になっても、絶対許せない、許さない。」
(オリジナルフレーズ)

となってしまう。

実際、こんなことがありました。時期は、移転になる1〜2年前だったと思います。

就業時期が違うパートさん同士がいて、ご近所ということもあり、非常に仲が良くて、家族ぐるみでお付き合いされていました。Xさんが先輩でYさんが後輩でした。年齢はもう二人とも50才過ぎの御夫人でした。性格はお互いに、物をズバズバいう方達で、私もよくネタにされていました。しかし、とげがなく、人生の大先輩と感じさせるその言動には、重みがあり、説得力がありました。極めて、常識的な方達でした。

しかし、Yさんのお子さんの件で、些細なことから、意見の食い違いが発生して、水面下でお互いの相手に対する不満が募り、静かな喧嘩状態となってしまいました。ここで、年長のXさんが自らの非を認め、Yさんのお子さんに直接謝罪し、Xさんにも謝罪しました。

これで、一件落着。
あーよかった!


14a6b443211cbd5ad337f1b588dfe526_s.jpg


とはなりませんでした。

詳しい理由は全く分かりませんが、さらなる確執を生み、お互いのご主人をも巻き込んでの場外乱闘にまで発展してしまいました。

私も可能な限りの介入を試みましたが、遂には最悪な事態を招いてしまいました。



299542614e501dd3bfab1216803fa535_s.jpg


「オーナー、私、もう辞めます。これから先、Yさんとは仕事できません。」

「ちょっと待ってくださいよ。お互い、あんなに仲よかったじゃないですか。よく話し合えば、お互い分かり合えるんじゃないですか?」

「もう無理です。何言っても無駄だし、話しもしたくありません。」

さすがに、閉口しました。もつれ合った糸は、もう元には戻せないということか。

「せっかく、○年も頑張って来てくれたじゃないですか。そんな事で辞めてしまっていいんですか?もったいないと思いませんか?うちとしては、絶対残って貰いたいんです。私も本当に困ります。」

「無理です。」

相当の覚悟を以て出した結論は、そう簡単に覆すのは不可能だろう。

また、あの切り札を使うしかない。とっさに思い出した言葉に全てをかけた。


「それじゃ、無期限の長期休暇ということではどうでしょうか?」
「万が一、また出たくなったら、いつでもカムバックしてくれていいです。」

暫くの沈黙の後、彼女は静かにうなずいてくれた。こぼれ落ちる涙を拭いて、乱れた化粧も気にせず、唇を振るわせて一言つぶやきました。

「勝手、わがまま言って、ごめんなさい。」

c329756387c2069418a3bffea38e2e07_s.jpg


なんとか、最後の一本の<希望の糸>だけは、残せた。そこまで、彼女の存在は大きかった。

実は、かなり以前にも、<辞める気満々>の彼女を同じように説き伏せて、3週間後のカムバックに成功したことがあったのです。その再現を狙ってみたのでした。

しかし、突然大黒柱を失ったその後のシフトの穴は、かなり大変だった。



そして、私の思惑は見事に打ち砕かれた。

その後、彼女の復活劇はなかった。


私の知る限りでは、Xさん、Yさんとも間違った事を言っていなかった。いたってお互いに正論を語っていた。しかし、さらに対立が深まってしまった。

こうなると、正論か邪論かなどもう問題ではないのだろう。お互いのメンツにかけて、自らの主義主張を貫き通すしかないのだろう。

オーナーとして、どうすることも出来なかった。限界以上の介入は不可能だった。静かに、状況を見守るしかない。もちろん、ニアミス回避の時間差シフトで対応していた。しかし、相手の存在すら許せない気持ちになってしまったのか。気配すら感じたくない。名前も見たくない。そんな気持ちに支配されてしまったのだろうか。

いずれにしても、XさんかYさんの離脱は避けようがなかった気がする。

大人の喧嘩の代償は、くしくもオーナーが被る事になる。



また、男と女が時間を共有すれば、当然のことながら、恋愛感情が芽生えて、恋人同士に発展する場合もしばしばあります。

4588a98b949f200a6ccc0642b24e2a80_s.jpg


これが、既婚者のパートさんと若い大学生とかフリーターとの不適切な関係に発展した場合は、かなりの確率で修羅場に付き合うハメとなります。

店舗によっては、社内(店舗内)恋愛禁止のルールがあったりする。これは、単純明快な理由だ。まず、デートをしたくなれば、同時に休みを取り、シフトに穴をあける。また、喧嘩別れでもしようものなら、どちらかは必ず辞めてしまい、これまた、シフトに穴があいてしまう。所詮、禁止したところで、陰でハートマーク作られたら、同じ事である。また、カップルになって、二人で同じ時間帯にシフトインした場合、気の弛みから平気で二人で悪さをしてしまう。(内部不正)とにかく、スタッフの人間関係の情報は常に最新のものに更新しておかないと、大変な不利益を被る可能性がある。

また、不適切な関係に陥ったパートさんと若いフリーターという組み合わせは良くあるパターンだと言う。稀に、オーナーと若い女子スタッフ、マネージャーと若い男子フリーターという組み合わせも耳にした事がある。

こんなことがありました。

XさんYさん事件のずーと前の話しです。

最初の話しで登場した、熟練パートさんが深夜勤務のフリーターの男性と恋に落ちてしまいました。彼女は離婚を決意して、一方的に家を出て、一人暮らしを始めました。

そして、本気でそのフリーターと結婚するつもりでいました。

b651219f48877e8432808a4c14d99e0f_s.jpg


年の差20才?位でしたでしょうか。彼女の確固たる決意とその大胆な行動力には脱帽ですが、旦那さんも納得がいかない様子でした。

どのような話し合いが持たれたかは不明でしたが、彼女は家に戻り、かなり遠くに引っ越しをしてしまいました。残された彼氏は、半ば錯乱状態で、結婚詐欺だ、と騒いでいました。

これも、断片的にしか見ていないので、誰が悪い、だれが正しいとかは一概には断定できない。

しかし、貴重なマネージャーレベルの超主力を突然失った穴は、そう簡単には埋められなかった。


店舗内の狭い職場環境においても、その人間関係には常に注意して把握しておく必要がある。

派閥の存在、仲の悪いスタッフの把握、恋愛関係の存在、スタッフ間の交友関係等は知っておく必要があると思いました。

d29653b350a6e5d3ca524fdb483d2780_s.jpg


出来れば、手遅れになる前に、なんとか対処できればいいのだが、どうする事も出来ないのが、人間関係のねじれ、恋愛問題だろう。

そして、ある意味、そのねじれ、スタッフ同士の恋愛の破局の被害者は、いつでも、確実に、オーナーとマネージャーであると言える。

突然、意に反して、不可抗力的に、主力級を失い、途方に暮れてしまう。
そして、その穴埋めのために暫く長時間労働に耐えなければいけなくなる。

これは、避けて通れない現実だった。


ご訪問ありがとうございました。

追伸:店舗移転後、Yさんは日曜日限定で1時間以上かけてヘルプに来てくれました。また、Xさんにも声をかけましたが、彼女は体調不良を理由に断わられました。
posted by Sun9 at 12:35| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする