2016年01月13日

第41話 No11.契約内容が曖昧、取り決めが突然変更になる(2)

ご訪問ありがとうございます。

本日のテーマは引き続き 
「契約内容が曖昧、取り決めが突然変更になる」です。

今回は、取り決めが突然変更になるについてお話させて頂きます。


本部も一民間企業である以上、その運営において経営トップは当然入れ替わり、経営判断、加盟店に対する待遇、契約内容、その他取り決め等がその都度変わるのはやむを得ないと思う。そして、そのトップとその周辺の人間達によって、時として悲劇のフタをこじ開けられてしまうことがある。

独断と偏見だが、本部利益と加盟店利益は相反する。私は2回目の更新を一年後に控えていた時に、とんでもない悲劇に襲われた。丁度、本編第3話生き地獄の時期だったと思う。

なぜ、第三話のような超レアな過酷極まりない労働環境に耐える事が出来たのか。

もちろん、若気の至りで、

負けたくない!

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という気持は当然ありました。しかし、それだけではモチベーションを維持出来ません。

あと,一年我慢して、契約更新すれば、ロイヤリティが数%下がる。金額にして、約5万円、使える経費が増えることになる。店舗運営のコストが変動しなければ、その5万円が給与として当てに出来るということになる。

この将来の昇給こそを当てにして、夢見て、死に物狂いで、命を削りながら,頑張っていた。

「あと少し我慢すれば、5万円の昇給だ!」

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「オーナーさん、喜んで下さい。ロイヤリティが下がります!」

本部担当の電話に胸が躍った。しかし、話しを詳しく聞いてみると、その内容は脳天くい打ち、また裂き刑に匹敵する内容だった。

「ある一定以上の売上があれば、ロイヤリティ削減の恩恵を受けられます! しかし、何の努力もせずに現状維持のままだとその恩恵は受けられません。」

ここまでなら、まあ、その通りでしょうね。と納得出来る。しかし、次の言葉に気を失いかけた。

「あと、今回のロイヤリティ引き下げにともない、○○タイプ(私の契約している低ランクの契約)の契約の更新時の△%ロイヤリティ削減は中止となります。」

さらに、傷に塩を塗り込むがごとくの仕打ちが続いた。

「また、同時に、契約更新してロイヤリティが下がっていたオーナーさん達は、ロイヤリティが元に戻ります。」



この特典のために頑張って来たのに。一年後の5万の昇給を当てにしていたのに。ロイヤリティを下げてくれるのはいい。大歓迎だ。しかし、目の前の人参(更新時のロイヤリティ引き下げ)をいきなり、一方的に取り上げられ、しかも、過去のご褒美(前回更新時の引き下げられたロイヤリティ)もいきなり剥奪されてしまった。


契約更新時の△%ロイヤリティ引き下げは加盟後のオーナートレーニングで説明されていた。

「更新を続ければ、その見返りとしてロイヤリティの引き下げを行うので、続ければ続ける程お得ですよ。」

知名度ナシの3流チェーンでも、その言葉を信じて頑張って来たオーナー達は大勢いただろう。その知名度のなさから、加盟店の流出を防ぐという意味合いもあったのだろう。しかし、株式上場を果たして、本部は変質した。無名チェーンをやってもらっている、というスタンスから、

「オメーら、安い金でやらせてやってんだから、文句言ってんじゃないよ。イヤなら辞めればいいだろ?」

みたいな変化を感じたのは私だけではなかったはずです。

そして、

「一方的に廃止なんて、これは、契約違反じゃないんですか?」

問いつめると、

「オーナーさん、契約書にはそんな事は一言も書いてないですよ。単なる慣行であり、口約束です。」

耳を疑いましたが、事実でした。契約書のどこにもロイヤリティ引き下げの特典に関する条項はありませんでした。

しかし、これには、本当に参りました。

ロイヤリティがリセットされれば、当然5万円の経費が現状から増えてしまう事になる。しかも、次回の更新時は引き下げがなくなってしまったので、実質約毎月10万円の損失となる。

あまりにも痛過ぎる。


周囲の古株のオーナー連中もかなり激怒していました。

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「ロイヤリティ引き下げにかこつけて、下げたロイヤリティを元に戻すのが目的なんじゃないのか?その引き下げ条件もハードルが高いじゃないか。これは実質、我々にとってはロイヤリティの引き上げに他ならない。長年看板を守ってきた加盟店に対するこの仕打ちは許せない。これは、単なる古株のオーナー切りなんじゃないのか。レベルの低いイジメだ!気に入らないなら、辞めればってか?店を取り上げて、新しいオーナーを付ければ本部は加盟金丸儲けだもんな。なめ過ぎだろ!」

私も同感せざるを得ませんでした。
しかし、そんな本部を選んだのは自分です。
イヤなら辞めるしかないでしょう。


しかしながら、私は後一年に控えた契約を更新しないという選択は出来ませんでした。三国戦争中で心身共にくたくた状態で、新たな職業を探すエネルギー、パワーなどありませんでした。そして、本部の今回のロイヤリティ改定に関する理不尽な覚え書きにサインしてしまいました。また、この覚え書きにサインしないと、契約更新は出来ないというような内容の話しを記憶しています。また、何れにしても約一年後の契約更新のときには全てがリセットされてしまう。

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今覚え書きにサインするか、改定を拒否して現行のロイヤリティを継続して一年後契約満了で辞めるか、このまま本部命令を無視して現状維持で一年後更新して新ロイヤリティに甘んじるか。

改定を拒否していて、すんなり契約の更新が出来る訳ないだろう。現状のロイヤリティが続けば、本部はその分だけ損害を被る訳だ。単純計算で、5万x12ヶ月=60万の損失となる。本部に対する反逆的行為、反抗的思想は許されないだろう。

年貢を思い通りに納めない反抗的な小作人は必要なかろう。土地を取り上げろ!

なんだかんだ理由を付けて契約更新は出来ない可能性が高い。今、失業はヤバいだろう、そう考えて直ぐにサインしてしまいました。

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当時の改革で、本部は莫大な経費削減とロイヤリティ増加というダブルメリットを得た訳です。

本部の経営戦力の勝利でしょうね。


私が体験した事例をもう一つお話します。

左隣に競争店が出現して、売上が激減しました。そのとき、本部の課長の方と今後の対策について話し合っていました。

「この苦境を乗り越えるためには、大幅な生活水準の見直しが必要ですね。」
「また、大幅な経費削減も必要です。例えば、オーナーさんが深夜一人で回すとか。」

私は、課長の提案に関して、迅速かつ明確な行動で回答をしました。

1.事情を説明して現状の深夜スタッフのシフトを減らしてもらい、自分一人でシフトに出る機会を増やす。そして、新規スタッフの採用を中止して深夜スタッフは最終的に0にする。
2.現状家賃12万円を5万円に引き下げる。都内から埼玉県の某所に引っ越す。(親戚の空き家を低額で借りられたため)

特に、2.に関しては、自宅は店鋪から約20キロ離れているが、緊急時に対応出来るように店鋪泊まり込みの覚悟でいる旨伝えて了承を得ました。同時にマネージャー(妻)は完全にシフトには出れなくなることも伝えました。たまたま、当時の社長と面談する機会があり、現状の経営環境を説明して、全てを了承して頂きました。


しかしながら、社長交代とともに私の特殊事情は無視され、マネージャーがシフトに出ないのは契約違反であり、契約解除もあり得るとの指摘を受けました。契約履行は当然の義務だが、法律じゃないんだから臨機応変に対応して頂けないものだろうか。

「オーナーさん、マネージャーが勤務しないのは明らかに契約違反です。」
「マネージャーがいつシフトに出られるのか、書面で提出して下さい。」

私は、当時の社長にもキチンと了承を得て現状の経営環境で営業していると何度も説明しても、全然無駄でした。なんの証拠もないため、前社長との話しは信じてもらえなかったのでしょうか。


自らの身を守る為に、約束事、合意事項、特別許可事項等は何か書面で残しておくべきでした。

仕方なく、書面で詳細に状況説明と現状に至った経緯を訴えました。そして、マネージャーは、深夜なら何日か出れる日がある旨記載して本部担当に手渡し、なんとか了承してもらう以外方法がありませんでした。

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もちろん、深夜にマネージャーが出れる訳ありませんが、本部のエリアマネージャーは以外とすんなり納得した模様でした。

「そもそも、本部の提案で生活水準を下げろと言われて、その通り下げました。そして、引っ越しの許可も頂きました。当時の社長も全て了承していました。何処に問題があるのでしょうか?」

本部担当も回答に困った様子でした。

単に、エリアマネージャーが保身のため、私からの始末書的な一筆が欲しかっただけなのかも知れません。

社長が交代すれば、前者社長の理念、行動、約束は全て否定されてしまうものなのでしょうか。

今更、なぜ文句を言ってくるのだろうか?と本当に不信に思いました。

やはり、最終的には私を切りたかったのかも知れませんね。

契約違反者をのさばらせておくわけにはいかない!すぐに摘み取れ!

そして、私が挑発に乗って、ぶち切れて、暴言を吐く。

「もうやってらんねー!やめてやらぁー!」

この言葉を待っていたのかも知れません。

そして、新たな小作人を付ける、予定だったのでしょうか。

しかし、あまりの私の抵抗に、エリアマネージャーも根を上げたのかもしれませんね。

真実は謎のままでしたが、いずれにしても、本部との口約束、口頭での了承、許可は危険です。

キチンと書面で双方のサインと印がある覚え書きみたいなものを発行しておくべきですね。後で、言った言わないのもめ事を避けるためにも。

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ご訪問ありがとうございました。
posted by Sun9 at 18:14| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする