2015年11月24日

第32話 少子高齢化

ご訪問ありがとうございます。

20の理由も残りあと5話となりました。
ここで、ふと思い出した出来事をご紹介させて頂きます。


これは、移転前の店舗での話しですので、10年以上も前の話しとなります。


コンビニの深夜帯、午前2時から4時くらいまでのお客様のご来店はかなり激減します。0人の場合もあります。お見えになるお客様もほぼ常連のお客様がほとんどです。当時、ハーフっぽい美人系ママさん風のお客様がいらっしゃいました。

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大抵、一言二言話すうちに普通のお客様から常連のお客様の認識が芽生えていきます。

いつものようにママさんが現れ、何気ない話しをしていました。



「じゃね、店長」

「おやすみなさいませ」(日本語としておかしいかも)

このいつものoneシーンで深夜時間帯の一区切りを感じていました。



「ねー、店長、ちょっと聞いてくれる!」

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帰った筈のママさんがお化け屋敷から出て来たような恐怖感に満ちた顔で再び店に飛び込んで来ました。

「どうしたんですか?何かあったんですか?」

「絶対におかしい!私の隣に住んでいるおじいちゃんなんだけど、最初は出かけていて留守なんだと思っていたんだけど、もう1週間近くも、新聞は溜まっているし、電気もついてるのよ!おかしいでしょ?家の中で孤独死したかもしれないじゃない?そう考えると、怖くて家の中に入れないのよ。どうしたらいい?」

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「電気消し忘れて、本当に出かけているっていう可能性はないですか?」

「あり得ない、絶対あり得ない。いままで、そんな事なかったし。」

私は、困惑しました。帰宅するそぶりのないママさんは、完全に怯えていました。

「わかりました。それでは、私が警察に電話して事情を説明してみます。」

「お願い!ありがとう!」

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私はスグに110番して、家の中で亡くなっている可能性が高いと強調して、ママさんの話しを忠実に伝えました。それから、パトカーが来てママさんと現場へ向かいました。



「店長!やっぱり、亡くなっていた!」


紅潮したママさんは興奮気味にそう叫んで店に飛び込んで来ました。

その集合住宅の管理人立ち会いでその部屋に入り、事実が確認されたそうです。その後、救急車が来てご遺体を移動されたそうです。

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ママさんのアクションがなければ、そのお年寄りはかなりヤバい状態になるまで発見されなかった可能性大です。



先日も、自宅の隣にあるアパートで、一人暮らしのお年寄りが孤独死しているのが発見されて大騒ぎになりました。

少子高齢化の陰が身近に感じられれました。

これからますます孤独死は増加してゆくかもしれないと思いました。

なんか、淋しいですよね。


そして、もっと淋しかったのはママさんがその事件後、姿をみせなくなった事でした。

多分、引っ越しをされたのでしょうか?



コンビニのオーナーは、お客様の利便と不安解消、社会貢献のため時として自らの判断で110番、119番通報をしなければいけない時がありました。



ご訪問ありがとうごさいました。
posted by Sun9 at 01:02| 事件簿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする