2015年11月16日

第30話 No.4 24時間365日精神的に拘束される

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本日のテーマは「24時間365日精神的に拘束される」です。

いつでも、どこでも店のことをふと思い出して、気にしてしまいます。

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「今日の夕方シフトは、A君とBさんだけど宅配便の受付だいじょうぶかな」
「深夜の新規の納品、キチンと陳列できるかな」
「お中元シーズンだが、あの2人でキチンと受付できるかな」
「C君はこの前、弁当に箸を入れ忘れてクレームとなって大変だったが、今日は大丈夫かな」
「あの万引きカップルがまた来て物をパクってないだろうか」

心配し出したらもうキリがない。

仮に優秀な店長を育成して経営全般を任せられるオーナー代理が存在していても、最終的な経営責任と資本的(金銭的)な責任は自分にかかってくる。

だから、常に心配して取り越し苦労してしまいます。

そして、時として杞憂が現実となる。

たとえば、スタッフが突然シフトに出れなくなり、代わりの人が見つからなければ、当然自分が出ることになる。

お客様のクレームが本部ではなく直接店の方に来れば24時間自分が対応しなければならない。

例えば、お客様のお買い上げ商品の入れ忘れがあった場合、ご自宅等にお届けするのが基本だが、お客様が外出先まで届けて欲しいというリクエストがあればそれに従わなければならない。当然お届けスタッフがいなければ自分が出向かなければならない。

また、当方のミスにより予期せぬ対応に追われて困惑する場合もしばしばだ。

以前、朝シフトで新聞を入れ忘れて、お客様にお届けしたのだが、お届け先が遊園地内のプールの中ということで多大な出費を要してしまった。(入園料プラスプール入場料)

また、夕方シフトで商品のレジ打ち間違いがあり、かなり激怒されたお客様が電話にて

「明日の夕方常識的な時間に差額の金を持ってこい!」とのこと。

「申し訳ごさいません。だいたい何時ごろお伺いさせていただいてもよろしでしょうか?」

「常識的な時間って言ってんだろ!自分で考えろよ!」

でした。

結局本部にも相談して19時ごろお伺いして、なんとか事なきを得ることができました。翌日は妻の実家に用事があって行く予定で、当日の朝から24時までシフトを厚くしておりましたが、結局実家には行けず、店舗事務所で待機していたため人件費もダブってしまいました。


とにかく、24時間心の休まる時間がない。

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寝てる時は別だろ、という突っ込みもございましょう。

しかし、夢でお客様にお叱りを受けているとか、ありがちなトラブルの夢を見て、目が覚めることもあります。

「夢の中まで仕事させるなよ!」と怒りつつも、
「ああ、夢でよかかった!」とホットするのも事実です。

実際、辞めた今でもそいう夢を見てうなされます。

もう、これはPTSD(心的外傷後ストレス障害)じゃね? としばしば感じました。



また、深夜たまたまシフトに入ってない時に、午前3時頃深夜スタッフの人間から、

「オーナー、不審な男が店内を徘徊して、身の危険を感じます!すぐ来てください!」
「すぐに警察に電話して対応して!」
「だめですー!あー、すぐに来て下さいよー!」

スタッフの絶叫にただならぬ状況を感じ、飛び起きてバイクに駆け乗り、埼玉から都内へ40分かけて店に到着して、店に飛び込んで行きました。

お客様はゼロ?

「どうしたの?」

「あの、すみません、あれから何も買わないで出ていきました。」


とにかく24時間365日気を抜けません。
本当に何が起こるかわかりません。
予期せぬ事も容赦なく起きます。

そして、漠然とした不安が、現実のトラブルとなって顕在化される。


「オーナー、レジが一万円以上合いません。」
「オーナー、便所が詰まっていて使えません」
「オーナー、トイレに人が入って30分以上出てきません!応答がありません!」
「オーナー、電話があって、お買い上げの弁当に異物混入です。」

はごく普通です。

「オーナー、駐車場で当て逃げがあって、警察がビデオを見たいと言っています。」
「オーナー、納品業者とお客様が喧嘩してます。お客様がスグ来いと言っています」
「オーナー、客が1万円出したといって騒いでます。ビデオで確認しても、1000円札です。」
「オーナー、便所が汚物でイタズラされていて、使えない状態です」
「オーナー、入り口ドアのガラスが割れました」

想定外の事態も必ず起きます。

また、睡眠中の、マネージャー(妻)からの緊急連絡は、彼女の声を聞いた瞬間に寿命が縮む。殆どが、緊迫したトラブルだからだ。

「○○さん(パートさん)がお客さんに突然蹴られた!どうしよう。」
「弁当入れ忘れで、今忙しくて出れないから、届けてくれる?」

容赦なく起きるトラブルに翻弄されながら日々、生きていかねばならない。ある程度の心のタフネスは必要不可欠条件だろう。


しかし、私は、予期せぬ突然襲いかかって来る衝撃的な事件で、myチキンハートはいつも破裂寸前でした。

特に携帯電話が普及してからは携帯の着信音に恐怖感を抱くようになりました。

携帯の着信音が鳴ると、本当に心臓がドキドキッ としました。

そして、二本しかない当たりかハズレのくじを引く気分でした。

万が一 ハズレ (クレーム等、問題発生)を引いたらもう大変です。

もし、クレームに関する連絡だったら、スグに対応しなければいけません。電話対応が遅れたり不適切だったりすれば、二次クレームとして話がこじれてしまいます。また、状況に応じて、至急店に飛んで行かなければいけないこともあり得ます。

ですから携帯の電源は24時間絶対に切れませんでした。

たまたま一息入れる事が出来た盆暮れ正月、クリスマスでさえ携帯の着信音には敏感に反応してしまいます。

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久々の家族でのお出かけ、買い物中でも

ファミレスで食事をしている時でも、

何年振りかの家族旅行中でも、

子供の入学式、卒業式中でも、

睡眠中でも風呂入っている時でも、

そして、結婚式、葬式の最中でも、


容赦なく事件は起きます。
連絡が来ます。


そして24時間対応しなければいけません!

これは、かなりのプレッシャーでした。
逃げる事が出来ない立場の、プレッシャー。

心から笑って、時間を忘れて楽しむということが出来ませんでした。
恒久的な心理的負担感からは解放されることは絶対にありませんでした。

そりゃ、そうですよね。当たり前ですよね。

オーナーですから、経営者ですから。

自己責任で自ら進んで選んだ道ですかからね。

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「弱音吐くんだったら、辞めちまえよ!」

とかおっしゃられても、困惑してしまう人がほとんどでしょう。

「辞めれるなら、とっくに辞めてますって!」

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が本音でしょう。

当然、自己責任である法律行為により獲得した地位であることは100も承知していますが、

辞めたくても辞めれないのがコンビニ契約の掟なんです。

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(すんなり違約金が払えるオーナーは別ですが)


最後までお読み頂きましてありがとうございました。
posted by Sun9 at 20:49| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする