2015年10月23日

第24話 No.7 廃業が困難

ご訪問ありがとうございます。

本日のテーマは「廃業が困難」です。


会社を辞める時は一般的に、直属の上司に

「課長、来月で諸事情により、退職させて頂きます。」

辞表を提出して問題なく受理され、退社となる。
派遣の場合でも契約の更新をしなければ(1ヶ月以上前)たいてい問題なく辞められる。

会社に退職金を支払うなどあり得ませんよね。


しかし、コンビニの場合は、そう簡単に辞められません。

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契約満了か中途解約。または、契約解除。

契約満了以外は携帯、スマホの契約と同じで、契約期間前に解約すると、ペナルティーを課せられる。その額が半端ない。私の場合は約700万円だったが、これは店の売上によって契約書に記載されている計算式に乗っ取ってその額が決定される。契約の時に、本部社員と契約書の読み上げをして確認している以上逃げられない。不満も文句も許されない。

「契約違反で途中で辞めるんだから、自業自得だろ?」

確かにおっしゃる通りです。

しかし、現実問題として、殆どの廃業の理由は売上が悪化して生活が出来なくなったというのが殆どです。

来月の資金繰りの心配
来週の支払いの心配
明日の生活費の心配


そんな心配だらけの借金漬けで違約金など払える訳がない!というのが本音です。

辞めたくても辞められない。

まさにあり地獄にハマって抜け出せないアリンコです。

正に生き地獄そのままです。

毎日、自ら15〜6時間働き、妻にも重労働を課してしまう。自分は休みなど皆無であり、妻も殆ど休日などない。時間に追われ、金欠に嘆き、本部のノルマに怒りを覚え、お客様のクレームに意気消沈してしまう。小さい子供がいたら、ある程度不和になるかも知れない。実際にグレてしまったという話しを聞いた事がある。

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なんとかまだ、多少の改善の余地があるかもしれない。今更、辞めても、再び違う仕事をするのも、探すのも面倒だ。そもそも、そんな時間すら取れない。

なんとかなる。
なんとかする、してみせる!

そして、契約を更新してしまう。

特に、40〜50歳代ではその傾向が強いかもしれません。



では、どうすればいいのか。
どうするべきなのか。


最後の手段、破産を選択する前に


ズバリ、絶好調の時に、本部に対する借り入れが全て完済している状態で契約満了で辞めるべきです。株と同じで、充分利益が出ている時に手放すべきです。そうすれば、多少でも、投下資金が回収出来ます。いつまでもオイシい経営環境は続きません。何らかの理由で状況は一変してしまします。

こんな事がありました。

私が開店して間もない頃に、既に開店して1年以上経っていた某店舗のオーナーが深夜、突然やって来ました。簡単に挨拶して、自店舗の売上の話しになり、私は驚愕しました。私の店は開店後、数カ月で日販35万なのに彼の店は55万円近くもあったのです。しかも、酒も煙草もナシでです。当然利益率が良く、月によっては100万円以上の利益配分(給料)があったそうです。また、店長を雇って、自分の時間も余裕があり、こうして他店舗の様子を見て回っているとのことでした。

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「オーナーさん、ベンツ買っちゃいましたよ。」

数カ月後、ベンツの鍵をチャラつかせてやって来ました。


そして、


「オーナーさん、一緒に戦いましょう!本部はふざけてる。棚卸しロスのリスクまで加盟店に背負わすのは絶対におかしいと思いませんか?いま、弁護士を立てて、辞める交渉をしています。一緒に辞めませんか?」

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数年後受話器の先で必死に訴えていた彼のその後は不明ですが、

「本部の奴らがやって来て、金庫を管理している」と言っていました。かなりの末期状態だったのでしょう。その後、解約か解除か分かりませんが、店を去った事実を知りました。彼に何があったのか分かりません。あれ程成功していた彼が、最後は無惨でした。


また、こんなオーナーもいました。

某郊外でレベルの高い契約で店を始めました。4〜5千万の投資だったそうです。開店1〜2年間は絶好調で、日販が70〜80万あったそうです。しかし、その後、各チェーンの乱立が始まり、当初よりも近隣に8店舗も増えてしまい売上が、半分以下になってしまったそうです。しかし、辞めるに辞められず、本部との交渉で特別な利益配分を受けて、ギリギリの生活を余儀なくされていたそうです。レベルの高い契約の内容は分かりませんが、本部もリスクを取っているオーナーに対しては、ある程度の保証、補填があったのは当然でしょう。最終的にこの店は契約解除となってしまいました。人件費節約のため24時間営業を勝手に放棄してしまったのが理由でした。オーナーは激怒していました。

「自分が金を出したのに、ロゴが入っているものは全部持って行きやがった!」

でも、これも、契約書に事細かに書かれていました。違約金を払ったかどうかは不明です。


「本部にとっては、最下層の契約タイプ(200〜300万で開店可能)は、将棋で言う所の歩であり小作人に等しい。もう一つ上の契約タイプは(内装、工事費、家賃等の負担がありで4〜5千万かかる)飛車角でお代官様であり、最上級の契約(自分の土地建物で開業)は王将であり大名様だ。本部にとってのお客様はお代官様と大名様であり、我々はどうせ捨て駒だよな。おめーらには、店を安くやらせてやってるんだから、文句いってんじゃねー!死ぬ気で働け!という感じだよな。」と、某オーナーが嘆いていました。

ある意味、事実でしょう。しかしながら、一民間企業である本部としたら当然の指標、考え方でしょう。本部もボランティアじゃないし、いかにオーナー付けをして、契約金をもらい、売上を上げて、高額のロイヤリティを徴収するかに生存の道がかかっている訳ですしね。このビジネスモデルがこのまま長期的に存続して行くかは不明ですが、やっててよかった!と思えるような契約内容に進化させて欲しいと思います。


未だに、忘れられない、エリアマネージャーの言葉があります。

「私は、規則を守らないオーナーに辞めて頂くためにやって来ました。がんがん切っていきます」

その後、某店舗で制服を着用しないオーナーが逆切れして契約解除に追い込まれたという話しを聞きました。そして、新たにオーナーを付ければ、高額の契約金が本部に計上されます。契約を守れないオーナーには辞めて頂く。ま、正論ですよね。

本部社員の挑発にキレて、契約の解除に追い込まれないように注意しましょう。(違約金を払える人は別ですが。)


最後までお読み頂きましてありがとうございました。
posted by Sun9 at 00:49| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする