2015年10月03日

第21話 No.3子育ての困難

ご訪問ありがとうございます。

本日のテーマは「子育ての困難」です。


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コンビニを開業する時期にもよりますが、大雑把に分類すれば、

1. 20代〜30代の子供なし世代
2. 20代〜40代の子供あり世代
3. 50代の子供あり世代


2.3.に関しましては、当初の生活環境の激変に慣れてさえしまえばなんとかやっていけると思います。

子供の成長とともに手がかからなくなり、高校生になれば、状況によっては、スタッフの一員として戦力になってくれる可能性もあります。また、大学に進学すれば深夜勤務も可能となるため、かなりの戦力を得ることでしょう。

家族で一致団結して店舗経営に集中して、繁盛店の実現と維持を可能にし、

成功


の美酒に酔いしれる、という流れも当然あり得ます。

しかし、問題は1.の場合です。

自分達には子供は必要ないと決めている場合は別に問題ありません。

しかし、そう思っていても、やっぱ子供が欲しいと気が変わった場合とか、当初から人生設計のなかで出産を予定していた夫婦にとっては、本当に大変な日々を体験する事になります。



その苦汁の日々はマネージャーの妊娠発覚からスタートします。

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実は、私も 1. でした。

私も妻も28歳の時に開業しました。

そして、29歳の時、開業後約2年経過し、業績も順調でした。

また、漠然としていた子孫へのこだわりが日増しに強くなり、ついに2世誕生を決意しました。

その後、マネージャーの妊娠が確認され、歓喜に包まれ、親としてのデビューを心待ちにしていました。


「お前、深夜勤務でヘトヘトなはずなのに、よく頑張ったな。」


ご指摘の通りでございます。死にもの狂いでかんばりました。

実は、私事で大変恐縮ではございますが、私たちは23歳で結婚しました。そして、当初、よく耳にしたのが、

「子供は、絶対若いうちに作った方がいいよ。その方が、絶対楽だから。」

(え?何が楽なんだろう?経済的に楽ということだろうか?)

大して気にもかけずにいたが、30代を過ぎ、その後30代半ば近くになると、その人生の先輩たちのご忠告の意味を身を以て体験する羽目となりました。


実は、その行為が、苦痛でたまらないのであった。

排卵に合わせて、継続的に挑戦しなければ意味がない。

もちろん年齢的な退化も否定できないが、連日の深夜勤務と長時間勤務による疲労で、かなりの困難と苦痛が伴った。


楽=身体的にラク



という意味だったんですね。


あらゆる環境が許されるのであれば、お子様ゲット計画はお若い内に!とご提案させていただきたいと思います。


さて、その後、新たな生命が無事産声をあげるまでに以下の問題が浮上しました。

1.マネージャー(妻)の戦力外による人件費増
→利益配分(給料)の減額

2.マネージャーの仕事をカバーしなければならない
→オーナーの仕事量の増加、さらなる長時間労働の日常化

3.マネージャーの健康管理
→無事に出産できるのか、五体満足で元気な子供を授かる事ができるのかと不安になり、ストレスとなる


1.マネージャーの妊娠から、約2年から3年はマネージャーのシフトインは当てにできません。

600円x10時間x31日=186,000円(マネージャーもほぼ毎日シフトに入っていました)

約、月18万〜20万円の人件費の増加です。(あくまでも、当時の時給換算です。現状では、850円〜900円ぐらいでしょうか。仮に、900円で、20日勤務だった場合は、18万〜25万円位)

これは、かなり経営を圧迫しました。

そして、出産にかかる費用もそれなりにかかります。自治体から補助金がかなり出て助かりましたが、総合的に計算すれば持ち出しとなってしまいます。

2.臨月に近づくにつれて、マネージャーは当てに出来ません。何でもかんでも当たり前のようにマネージャーに頼っていたオーナーは、ここでかなりの苦境に立たされます。

特に、発注業務においては弁当、デイリー、乳製品、ドリンク類以外は全てマネージャー担当でした。マネージャーの仕事をうまくスタッフに分担出来ればいいのですが、そう簡単には事が進みません。

「人に教える時間もないし、再度見直す時間もない。面倒だから、自分でやった方が早い。」

となり、オーナーの仕事は量も増え、時間もかなり長くなってしまいました。

さらに、レジ精算から銀行入金の作業。スタッフの給料計算から支払い手続き。とにかくやる事が多過ぎる。(現状では、ほぼ自動計算、店内ATM送金が当たり前と思われるが)


3.私達の場合、マネージャーが2回も流産してしまいました。コンビニの激務、不規則な生活が原因とは言い切れませんが少なからずの影響はあったと思います。そして、3回目の妊娠が確認された時、私は決断しました。

妻33歳。三度目の正直でなんとか無事に出産を成功させたい。


「よし、マネージャーを引退させよう。」


そう決断して即実行しました。

やや抵抗気味だったマネージャーも渋々同意してくれました。

しかし、マネージャー引退は契約違反となり本部とかなりもめることになりました。
 
この辺の話しは「第5話 破滅へのカウントダウン」の中の
「現在に至る経緯」
で克明に記しておりますが、親の介護問題も浮上して、精神的、経済的に徐々に追い込まれて行きました。

また、子供が生まれたら、生まれたで更なる問題が続出でした。

その後第二子が誕生して、過酷さはさらに深刻化してしまいました。

「現在に至る経緯」に記されている時期が一番大変でした。


子供の誕生は本当に嬉しいと思いました。

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しかし、父親として、家族として果たしてどれだけ子供達に接する事が出来ただろうかと疑問に思います。

1.家族で揃って食事は出来ない
2.一家団らんはほとんどない
3.家族で旅行なんてあり得ない
4.入学式、卒業式等は出れない時がある
5.子供達と接し、話す機会が殆どない


母親に全て任せっきりで、ひたすらコンビニのオヤジに徹してきました。

しかし、結果として破産です。

妻に苦労をかけ、子供達には心配をかけて、長期に渡り子供たちには何もしてあげられなかった


もっと、早い時期に、契約更新をせずに、別の道を歩んでいたらと考えてしまいます。

廃業し転職する


これは、決して敗北ではなく、新たな可能性への挑戦ととらえ、むしろ、その決断こそ
 
成功、勝利への礎


と考えるべきだったと思います。



先日、Sくんの親会社が全国で不採算店を40店舗近く閉店すると発表したと報道されていました。

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時代の流れとともに変化して行くビジネスモデルと生活環境の変化に、日本一を誇る巨大スーパーでさえ閉店を決意せざるえない立地がある。

コンビニの一オーナーが撤退を決意しても、なんら不思議でないし、恥でもなんでもないと、今更ながらに思う。

若く、健康面に自信があればある程、頑張ってしまい、ぬかるみにはまってしまうのだろうか、私のように。


耐える根性があるなら、新たに未来を切り開く努力にそのパワーを使って頂きたいと切に思います。


私の独断ですが、コンンビニを経営しながらの

出産→子育て→幼稚園→義務教育→進学

とコマを進めていくのはかなり困難であり、全てワンオペでも経営して行けるというオーナーの覚悟が必要かと思われます。

もちろん、経営に成功されて、時間的、経済的に余裕があり、何ら問題なく子供の成長に関わり余裕を持って参加し、見届ける。

そんな方も確実にいらっしゃるかと思います。

しかし、周囲の仲間の話しではかなり厳しい内容ばかりでした。


本部のエリアマネージャーの言葉が忘れられません。

「オーナーさん。いかなる事情があろうと、マネージャーがシフトに入らないのは契約違反です。場合によっては、契約解除もあり得ます。」


最後までお読み頂きましてありがとうございました。
posted by Sun9 at 19:54| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする