2015年08月02日

第17話 No.16 24時間、自分が犯罪者になるかもしれない恐怖

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本日のテーマは、

24時間、自分が犯罪者になるかもしれない恐怖です。


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辛い時期もあり、おいしい時期もありまた。そして、人生の殆どををコンビニで過ごしました。

実は、当初は契約の更新はしないつもりでした。

しかし、何となく、ダラダラ更新して30年近くもやってしまいました。

なぜ?

体力的には、少々大変でも、当時はかなり精神的に楽だったからです。

狭い社会の中で小山の大将。

「オーナー」と呼ばれ知らず知らずの間に有頂天になっていました。


お客様のお叱りは別として、自分を叱りつける人間はいない。

マネージャー(=女房)の文句、小言は時としてあったがさほど気にならない。ミニ夫婦喧嘩の認識でなんら苦痛はない。

自分に逆らう者もおらず、本部の人間でさえ露骨に文句は言わない。かなりの期間は、まだお客様待遇だった。

また、サラリーマンならありがちな、嫌味な年下の上司もいなければ、ソリの合わない先輩も、ため口きいてくるナメた後輩もいない。

人間関係においてはかなりストレスの少ない職場環境でした。

そして、子供もいなければかなり、経済的にも余裕で生活できました。

社会があの狂乱のバブル目前で、好景気の恩恵を徐々に受けていきました。

そして、バブル経済突入で、この世の春を謳歌し、贅沢無駄遣いに慣れ、株に不動産に手をだして、小金持気分を味わい、日々勝利の美酒に酔いしれる。

そして、それは突然起きた。

バブル崩壊と共に世の中は暗黒時代へと突入していった。

そして、追い打ちをかけるように、IT革命が起こり世の中の急速な変化に対応できない部分が出てきた。

インターネットの普及とともに、携帯電話の登場とSNSの台頭により状況は一変してしまった。

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さらに、個人情報保護法の制定により仕事の質も部分的に微妙に変化し、量的にも増え、コスト的にも費用がかかる仕事が登場してきた。(収納代行の領収書の保管義務と廃棄)

本当に些細なことでもスグに本部へのクレームとして、メールでも電話でもタイムリーに報告されてしまう。

非常識なスタッフのスマホから、とんでもない非常識な画像、動画がアップされたり、個人情報保護法を逸脱したコメント、画像、動画をネット上に流出されてしまうリスクが浮上してきた。

自分の知らない所で何かが進行していて、突然その責任を問われる羽目になる。

これは、恐怖そのものでした。

24時間365日、店舗を監視できない。スタッフの良識に頼らざるをえない。しかし、たった一人の心ない行動が、オーナーのクビを締めることになる。

下手をすれば、契約解除の可能性も否定出来ない。底なしの不安に包まれ、寝付けないこともしばしばあった。

やはり、徹底的に厳しく教育するしかないのだう。定期的にNG事例を挙げて啓蒙するしかない。万が一、規則を破って店に損害を与えた場合は、本人、親(未成年の場合)、身元保証人に損害賠償を請求する旨の覚え書きに署名捺印してもらうのが一般的になりつつある。

なんのレクチャー、保険(覚え書き)もなく新人を迎い入れて、先輩(ベテラン)に任せっきりで放置してしまうのは、危険過ぎる。特に、学生の場合は絶対そのような放任は許されないだろう。あとで、とんでもないしっぺ返しを喰らう可能性があると言わざるをえない。

日々疲労困憊、疲弊しきっているオーナー自らレクチャーするのは、正直かなりしんどい。しかし、自分の店と心の平和を守る為の最低限の努力だろう。

実は私は、この努力を怠っていた。だから、常に、不安感に苛まれたのだ。


一番の恐怖は未成年者への酒と煙草の販売でした。

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20歳未満の者に販売しないようにグレーゾーンの人たちには必ず、


年齢確認



を実施しなければならない。

年齢を聞くことが失礼という文化があり、何の抵抗も無く実践できる人は少ない。また、明らかに未成年だと思っても間違える場合もある。

その誤判断にぶち切れたり、年齢確認自体を拒否するお客様もいる。

あるスタッフがある女性に、年齢確認を丁重にお願いして運転免許書を拝見させてもらった。

「大変失礼致しました。」

の言葉を言い終わると同時に無言で彼女は、レジ前にあったチロルチョコをおもむろに床にぶちまけました。彼女はそのまま何も買わずに平然と出て行きました。


また、自分の免許を見せながら、

「文句あんのかよ、この野郎!」とか暴言を吐く人もしばしばいました。

「この間は、何も言われなかったのに何でだよ!」と形相を変えて食って掛かる人。

神経がどんなに図太くても、かなりのストレスを感じるようにります。


すると、
「この人は多分20歳以上だから大丈夫だろう」

と勝手な思い込みで年齢確認を飛ばしてしまうスタッフが出て来る。

また、高校生が先輩に命令でもされたら確実に売ってしまうだろう。

高校生の学年は完全な階級社会だ。先輩には絶対逆らえない。そこを狙って来店する先輩も確実にいるのだ。


そして、外で職質されて御用となり警察官が店の防犯カメラの確認にやってくる。

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「明らかに売ってますね。」


The End


高額な罰金と免許取り消しの可能性が待ち構えている。

そして、未成年者喫煙・飲酒禁止法違反として前科者となってしまう可能性がある。



自分が自ら販売していなくても責任者として、販売実行者とともに罰せられてしまう。


そして、酒、煙草が販売できないという現実を突きつけられて途方にくれてしまうだろう。どちらが欠けても日々の総売上の急落に直結するからだ。

泣きっ面に蜂とはまさにこのことだろう。


しかし、どう考えてもおかしいと思う。酒やタバコを購入した未成年者は何のおとがめも無い。販売者だけが罰せられるのだ。

だからヤニ中、アル中の未成年者は懲りずに何度でもアタックしてくる。ノーリスク、ノーペナルティーなら当然そういる流れになるだろう。特に、新人、気の弱そうなスタッフが狙い打ちされてしまう。

覚醒剤のように売った人間も買った人間も公平に処分されべきだと思うが。



知らない間に、酒や煙草が未成年の手に渡り、いきなり警察がやって来て、

「はい、あなたの店は未成年者に煙草を売りました。売った本人と責任者のあなたは犯罪者です。」

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この件に関しては、うっかりミスは絶対許されない。

そして、さらに悲惨なのはスタッフの人生を変えてしまう可能性があるあるということだ。

過酷な就職活動を終え、内定を勝ち得た大学生が、たまたま兄貴から免許を借りてきた高校生にタバコを売ってしまったとしよう。

そして、その高校生が職質され嘘がバレてしまい、その販売の責任を問われることになる。

警察沙汰になってしまったら内定も全てパーなんてことも十分あり得るのだ。

そして、その親御さんから、

「なんでそんな危険な業務につかせた?内定取り消しの損害賠償を要求する!」


この話は未成年者への酒タバコの販売がとんでもない事件に発展してしまうとう事例として本部から聞かされました。多分それらしきトラブルが確実にあったのだろう。

そして、

24時間このシナリオは常にアクションOKなのだ。

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本当に恐ろしい!


毎日がストレスとの闘いだ!




最後までお読み頂きましてありがとうございました。

(注)画像は全てイメージです。





posted by Sun9 at 15:42| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする