2015年05月19日

第10話 違約金

ご訪問いただきましてありがとうございます。


もし、フランチャイズでコンビニを経営してみたいとお考えの方、よくご検討下さい。

特に、いつまで営業するのかと辞めた後に何をするのかは、絶対に決めておいた方がいいと思います。

何故なら、ダラダラやってしまうとなかなか辞める決心がつきません。

そして、精神的、肉体敵、経済的な限界を感じて辞めようと決断しても、なかなか難しいと思います。

期間を決めて契約更新せずに契約満了で辞められれば、違約金の問題もなく、本部に対する借り入れが多少あっても、経済的負担は少なく廃業できます。

また、本部に対する借り入れが無ければ、契約満了とともに、ある程度の現金が帰ってくるはずです。

しかし、私みたいに辞めたくても違約金の問題があり、さらに、売上低下による生活苦と借入金の増加、そして、精神的疲労と肉体的疲労がダブルでおそいいかかる。

現状維持すらままならないのに、辞めた後の職のことまで考える余裕すらない。

絶対絶命の状況で本部との交渉が始まりました。


まず、違約金がいくら位なら払えるのかという話から始まりました。

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完全に自転車操業状態の自分達に700万円の違約金など払える訳がないという事実は本部も100%分かっていたはずだ。そのような状況でも平然と値踏みしてきた。屍に塩を塗り込むような対応には閉口したが、それが去り行く者の試練なのだろうと観念した。

不安と絶望が絶妙にシンクロされて、生きる気力さえ奪われかねない。

自殺者のタイミングは正にこの辺なのだろうか? などと冷静に推測する自分には、少なからずの心の余裕が残っていたということか。いや、ただの鈍感で、状況の深刻さを理解できていなかったのだろう。

しばらく無回答でいたら、本部の方から100万円位ならどう?との打診がありました。

何を根拠に100万円に減額されたのか不明でしたが、それさえも無理だろ。


「分かりました。少し考えさして下さい。」と返答するのが精一杯でした。


もはや可能な限り時間稼ぎをして、金策に走るしかないのか。本部をじらして、さらに好条件を引き出すしかないのか。

しかし、それさえも、もはや不可能だろう。とにかく、時間と金がないのだから。

そんなほぼ崩壊しつつある状況を知り尽くしていながら、違約金を請求してくる本部の意図はいった何だ?



「こいつの旬はもう過ぎたな。少しでも違約金を取って、オーナーの首をすげ替えた方が得策だろう。そうすれば、新たに加盟金も入るしな。オーナーなんて、回転させてナンボのもんだろ。」
「違約金を大幅にダンピングしてやったんだ。根性で誠意を見せろや。100万位なんとかなるだろう、いや、なんとかしろよ。」
「脱サラの甘い夢みて、ハンコ押した時点で、このシナリオはアクションオンなんだよ。ご丁寧に隅から隅までキチンと契約書読んでやっただろ。気づかなかったアンタが悪い。自己責任だろ、そんなもん。」

考えたくはないが、これが本部の本音だったのだろうか。

それとも、わたしの一方的な狂った被害妄想的想像であったのだろうか。


また、ちょうどこの頃ネットで調べたら、5年以上の営業期間があれば、違約金無しの解約は可能だという事実を知りました。

埼玉県での裁判による判例もあり、これは、職業選択自由の原則に反するものであり、違約金の条項は公序良俗に反するため、無効である、みたいなことが記されていました。

これしかないだろ!


弁護士を立てて争うしかない!



そもそも自分はトータルで30年近く営業している。

本部に対して、少なく見積もっても

4億円以上


ロイヤリティを支払っている

奇麗にさっぱりキッパリ辞めさせて頂けないものだろうか?

徳政令を望むのは間違ってるのだろうか。

契約にハンコを押した以上言い逃れは出来ないのは良くわかる。


しかし、長年の貢献を考慮して、なんとか温情をかけてもらえないものだろうか?

甘いの一言につきるが、もう体裁などかまってられなかった。

時間稼ぎをしながら、とことん泣きついて本部の徳政令を辛抱強く待つか?

比較的短期決戦を狙い、判例を盾に裁判で争うべきか?

悶々と日々悩み続けました。



また、この頃アベノミクスの波に乗り株式投資(投機)でゲットした利益を生活費に充てていました。

バブル景気、ITバブルの株取引の経験がうまく活かされた。

完全に有頂天となっていた。

特に、前場が始まる9時からは、レジ接客の合間をみて、事務所のPCに没頭する。いや、株取引の合間をみて仕事をしていたと言える。そう、午前中が勝負どころだった。

スマホを持ち歩き、常に持ち株のチェックを欠かさなかった。そして、夜間取引にも手を出して、寝てる時以外は常に市場に参加していた。

もう、完全に狂っていた。コンビニを営業しているのか、株取引にはまった株バカなのか境界線が不明となってしまっていた。

稼げるものがあれば、やるしかなかった。そして、この株の利益の蓄積が、その後の私の未来を救ってくれることになるとは、この時はまだ予想すら出来なかった。

もちろん、本業のほうは最悪で遂に手取りが10万円代という月が出てきた。


そして、あらゆる状況が、私の決断を急かしてくる。

どうしよう!

時間がない!

決断しなければならない!!




どんな過酷な現実が待っているのだろうか。

途方に暮れる毎日だった。



最後までお読み頂きましてありがとうございました.

posted by Sun9 at 17:47| コンビニ競争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする