2015年05月18日

第9話 契約の落とし穴

ご訪問いただきましてありがとうございます。



大家さんが突然訪れ、

「オーナーさん、もしかしたらここ○○になるかもしれないです」

疑惑が確信に変わりました。

不確実な情報が現実問題として確定されました。

本部と店舗大家さん(建物と土地)の賃貸契約を土台に、本部と私とのフランチャイズ契約が成り立っています。つまり、店舗を本部から転貸ししてもらって成り立つ図式となっていました。

万が一、大家さんと本部の賃貸契約が何らかの事情により、消滅した場合、私と本部とのフランチャイズ契約は、一方的かつ問答無用に自動的に終了となってしまうとのことでした。つまり、問答無用の強制閉店です。

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「なんだ、そりゃ?」

「そりゃ、どう考えてもおかしいでしょ?」

しかし、契約書にキチンと書かれていました。

知らなかった。

いや、知らないで、よく平然と日々営業できていたもんだ。

しかも、その自動終了に対する補償は、基本的に何もないという。

運が良ければ、再契約でリロケートできるらしいが、タイミング的に該当店舗がなければ、そのまま切り捨てとなるという。

つまり、ポイ捨てだ。

とんでもないリスクを背負い込んでいたなんてまるで実感がなかった。

まさに、綱渡り的営業基盤じゃないか。

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だが、前もって契約書の読み合わせをしていたので本部サイドには何の落ち度も不備もない。

だだ、自分が気づかなかっただけなのである。

契約書は隅々まで穴があくほど見て、読むべきでした。知っていればもう少し違った道があったかも知れません。


契約の自動終了=何の保証も無くポイ捨て

レベルの高い契約タイプでは金銭的な保証があるらしいが、投下資本の少ない自分の契約タイプではそんなのはない。

まあ、仕方ないか。

金を積んでいる者が優先されるのは、資本主義の原則かもしれない。

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貧乏人は、泣き寝入りするしかないのだろう。

しかし、タイミングよく、近場に移転可能な店舗があれば、優先的に移れるというが、突然降って湧いた事態にそう簡単には都合よく対応できないだろう。資金面とか新店舗の場所により、通勤、引っ越しの問題も浮上するかもしれない。

この、突然の契約の自動終了により、一体何人のオーナー達が無念の涙を飲んだことだろう。

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まとめると、本部と大家さんとの店舗家賃の契約更新がうまくいかずに、店舗賃貸契約が消滅する可能性が出て来たということです。

もし、そうなれば、本部と私との契約も自動終了となり、自店舗は必然的に閉店せざるを得ないということです。

しかも、コンバートできなければ、完全失業です。

「もしかしたら、閉店の可能性があり、しかも突然に職を失う可能性も出て来た」

日々の売上の低下による生活苦と失業という現実味をおびた将来にたいする不安。

仕事に対するモチベーションを維持できなくなっていきました。

当時、残りの契約期間があと一年と6ヶ月ありました。

契約満了までなんとか持ちこたえられるだろうか。

いや、今の売上では到底無理だろう。

しかも、その途中で契約が自動終了してしまったらどうする?

移転できなければある日、突然リストラおやじになってしまう。

いや、移転が可能でも、もはやその審査が通らないほど借入金がある。

それに、もうコンビニ地獄の再現には精神的に拒否反応を感じていた。

では、自ら辞めてしまう選択枝もあるが、違約金の問題があるし・・・



意を決して、本部の当店担当者に聞いてみました。


「もし、契約満了前に今辞めたら、どうなりますか?」

「また、契約満了した場合は商品の引き継ぎはどうなりますか?」


仮に、円満に契約満了しても当時の店の資産状態だと、閉店諸費用を加えて400万円位の債務が本部に対して発生する可能性大とのことでした。

また、契約を途中解約すれば、違約金が発生し、現状の売上から計算すると、約700万円ぐらいかかるとのことでした。

本部が私を切るとき(契約の自動終了)はタダであり、私が本部を切るとき(契約の解約)は700万円が必要。

ちょっと、納得できませんが、契約上、問題ないんですね。


今辞めても、後で辞めても、大金が必要となる。

無理だろ。



そして、本部と大家さんのトラブルは確かに発生しているが、本部も当店の売上低下による不利益と店舗存続の利益を天秤にかけて、どのように決定するか全く不明とのこと。

収入が減って困っているのに、700万円の違約金なんて払える訳が無い。

日々、金欠で歯を食いしばって頑張っても結局、最後の契約終了時には400万円の債務が残る。

しかも、いつ、契約の自動終了が発効されてポイ捨てされるかもしれない不安と戦わなければならない。


もう、冷静に日々の業務を遂行できる精神状態ではなかった。

モチベーションを維持できない。



答えは明白だった


辞める方向で考えよう。


出来る限り、違約金を値切るしかない。ギリギリ安くしてもらうしかないだろう。ない袖は振れない。


そして、自由な時間を手に入れ、職を探そう。


バイトでも派遣でもいい。
いままで、休まないで働いて来た。
それを継続すればいいだろ。

一日12時間働いて、1000円x12時間x31日=372,000円。

それに、カミさんも月、5万円位パートに出れば、なんとか月40万円以上稼げるはずだ。

大丈夫、なんとかなる。いや、なんとかしなければならない。


そして、その決意を本部担当者に伝えました。


「辞める方向で決意しましたので、よろしくお願いします。」

そのリアクションは、まるで予期していたかのように、平然と普通なものであった。

「あっ、そうですか。残念ですが、そうご決断されたなら仕方ないですね。」

そして、それから、本部との違約金の交渉が始まりました。


最後までお読み頂きましてありがとうございました。
posted by Sun9 at 17:43| コンビニ競争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする