2016年10月24日

未公開株詐欺被害

ご訪問ありがとうございます。

今回も、思い出したくない話だ。

自嘲と自戒の念を込めて語りたい。

バブル崩壊後の売上減少、そして過酷な労働環境に身を置き経済的苦境と破綻の恐怖に怯え日々奮闘していた。単身赴任状態を余儀なくされて、あらゆる面で一途に耐え忍ぶ日々が続いていた。

しかし、バカはまた再びバブルに踊らされてしまう。

そう、突然やってきたITバブル(1999〜2000年)に熱くなってしまったのだ。

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そして、その儲けた小金で、アレに手を出してしまった。

タイミングよく得体の知れない業者がやってきて、猛烈にアタックされ、つい話に乗ってしまった。

マネージャーにバレたら大変なことになっていただろう。


何しろ110万円近くをドブに捨てたに等しいからだ。




本日は、ぜひとも、私のそのアホな体験を公開し、皆様方には絶対に危険なものに手を出さないようご認識して頂ければ幸でございます。

「普通、そんなもんに手ぇー出さないんじゃねー?」

と突っ込まれれば、その通りでしょう。では、バカ愚か者の笑い話としてお聞きください。

しかし、大きなお世話かもしれませんが、無用な損をしないためにも、得体の知れない業者から未公開株を買うのは絶対に

 
NG


です。

いまだに、未公開株詐欺の話題が後をたちません。

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何を隠そう、この私も この時期に総額で約110万円位やられました。


もう、10年以上も前の話ですが、絶対に言える事は、正規ルートでの取得以外は99%詐欺です。詐欺でないにしても、投資金額に見合わない結末が待っています。私が引っかかったのは、

1.イーバンク
2.DHC
3.イーマーケティング
4.大塚製薬


それぞれ、違った結末が待っていましたが、その悲惨な現実を公表します。

かすかな記憶をたぐり寄せて記事にしました。なお、私の記憶も不鮮明なところがありますので、当時の状況が明確な事実でない可能性もありますので、ご了承下さいませ。ただし、損失金額に関しては、かなり正確に記憶しています。また、時系列が曖昧ですのでその辺もご了承下さいませ。

1.イーバンク
ある日、某投資会社から突然連絡があり、イーバンク上場の話しがありました。結果として愚かな私は、すっかり信用して、確か一株20万円位で購入してしまいました。株式は200株単位であり、上場の際には分割されるので、某弁護士預かりの元で、預かり証の発行のみの取引という事でした。そのときは即答は避けて、自分なりに調べて後日決断しました。その某弁護士にも電話で事実確認を行いました。その後も、追加で2株、確か15万と10万円だったと思います。トータルで45万円の投資となりました。

そして、数年後、イーバンクは楽天銀行に吸収されて、単位株の変更があり、自分の所有する株は端株扱いとなってしまいました。会社側も民間に散らばった不本意な株主を退場させるための手段を講じて来たと思われます。そして、端株を売却するか、楽天株との交換に応じるかの選択枝がありました。(この辺の記憶が飛んでます。事実と異なる可能性あり。)私は、売却の選択をして、数万円のみの回収に甘んじました。結局、上場どころか、強制退場に近い形で幕を閉じる事になりました。当時の状況を調べましたが、公開買い付けも行われた模様です。全て、自己責任です。自分の愚かさを悔いました。

結末=約40万円の損失


2.DHC(平成18年頃?)
これは有名な詐欺でしたよね。テレビ報道もされ、新聞にも掲載されました。株券の写真もありました。

「えっ、オレが買ったのと同じじゃねーか!!」

絶叫し、衝撃が脳天を直撃しました。


40万円パーかよ!!


40万円で購入していた自分は、まさにい青天の霹靂だろ。

スグに買った業者に連絡を取りました。すると、業者すらもマスコミで報道されていた通り、完全に騙された状況でした。その業者は良心的でした。何点か替わりの未公開株を提示して、好きな株を渡すとの事でした。私は、「イーマーケティング」という会社を選んで、後日その株が書留で郵送されてきました。

結末=完全詐欺に引っかかったが、替わりに「イーマーケティング」株を一株もらう。

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3.イーマーケティング
これも有名な詐欺事件となりました。その後、愚かな私は、追加で一株購入してしまいました。確か10万円位だったと思います。何故かというと、某有名雑誌の今年の話題番付というような企画があり、「イーマーケティング」が見事に投票で横綱を受賞していました。富裕層限定の営業戦略で今後の成長が期待されるとのコメントがあり、私も共鳴してしまいました。しかし、その後、あたかも上場が近づいて来たかのような環境を見事に作り上げて、さらにカモを集めていたのです。一部上場の某銀行系の信託会社を使って1株を3株に無償分割しました。上場直前に、会社はよく無償で分割しますよね。だから、当然、期待してしまいますよね。

「おっ、遂に上場される日が近づいたな!やったぞ!」

株主は皆さん、歓喜した事でしょう。
私も発狂寸前でした。

そんなタイミングで、新株発行募集(株主割当)のハガキが舞い込みました。
記憶が曖昧ですが、一株数万円で手が届く金額でした。

この株主割当増資というのも、かなり巧妙な罠であった。

もし、当時、経済的な余裕があれば絶対大量に買っていました。
普通、買ってしまいますよね。

上場直前に、未公開株が安く手に入る!

借金してでも、食らい付け!

人生最後の、一生に一度の大勝負だろ!


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メガバンク系の信託会社が取りまとめているという安心感。そのネームバリューに何の不安も感じませんよね。

そして、その募集のハガキが何回か送られて来ました。結局、私の資金不足が功を奏しました。

それから暫くして、「イーマーケティング」の社長とその周辺の人間が逮捕されました。

これも、衝撃的すぎる出来事でした。

売上金入金のため某銀行の行内テレビを見て順番待ちしていたら、連中逮捕の報道!

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「完全に50万円(DHCの分+追加購入分)の損失が確定したぜ・・・」

暫く、ショックで立ち上がれませんでした。

上場する見込みのない株、上場させるつもりのない株を売りつけた、詐欺罪だそうです。

そしてその後、私にイーバンク株とDHC株を売った投資会社の社長も逮捕されました。

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腰が抜ける程のショックでしたよ。

結果=50万円の損失



4.大塚製薬
時を同じくして、これも、言葉巧みに言いくるめられて、現物一株を20数万円で購入してしまいました。話しによると、所有者は大塚製薬を定年退職して、その際にオマケでもらった株との事でした。数年後、確かに上場しましたが、やはり単位株の変更で端株扱いとなり、売却処分しましたが、数万円の回収にとどまりました。


結果=最低でも20万円の損失


いかがでしたでしょうか。

いたずらに、DHCとか大塚製薬とかは、コンビニではかなり売れ筋を展開しており、その実力と将来性に惚れ込んでしまい、舞い上がってしまった。



「典型的なおバカじゃん!」
「バカに付ける薬はないな。」
「人間、欲張るとろくな事ないよな。」
「よく、何回も騙されたよな。奇跡だな。」

確かに、おっしゃる通りでございます。

全て自己責任です。

自分の無知無能を呪いました。一言だけ、付け加えさせて頂きますと、これらは、時をほぼ同じくして購入しました。だから、約120万円の投資金額が一体いくらに化けるのかという期待感を抱いて日々、生活していました。その期待感と夢物語を語れただけでも良かった。


と思うしかないですよね。ほんと。



そして、夢が失望に変わり、現実の損失が次々と確定していく過程でつくづく思いました。

新規公開株は証券会社から正規のルートで買うべきだった!(まず、買えませんけどね)

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しかし、私も、IPOで一回だけ当たりくじを引きました。かなり昔の話しで会社名が思い出せませんが、ソフトバンク系の会社でした。その会社は、上場後にソフトバンクに吸収されたという記憶だけあります。この時は、約2万円が25万円位になったと記憶しています。


本来であれば、ネットで調べて正確な時系列と処分のいきさつ、状況を記すべきだと考えて詳細を調べていました。しかし、なにぶん古い事件で、その記事自体が少なくて時間がかかりそうなのと、当時の怒りとムカツキが脳裏にフラッシュバックして気分が悪くなったので、敢えて、誠に勝手ながら、詳細は断念して割愛させて頂きました。

損した後に、冷静に考えれば、そんなに美味しい未公開株なら、他人に売らないで、自分で保有していますよね。

そうしない理由を考えれば、詐欺くさいと気がつくはずですよね。



コンビニ経営も、本部がなぜ直営でやらないのか、その理由を考えれば、自ずとその答えは推測できたはずだ。

しかし、親会社の一部上場の看板で、その本質が見えてこなかった。いや、見ようとはしなかった。

無条件で人を信用し、自分の人生を丸投げしたのに等しい。


しかし、全て、自己責任です。

天国であろうと地獄であろうと、全て、己の蒔いた種は、自分で刈り取らなければいけませんよね。


そして、その結果が、破産の選択でした。

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ご訪問ありがとうございました。
ラベル:未公開株詐欺
posted by Sun9 at 23:02| 事件簿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月17日

馬券生活者〜謎の関西人

ご訪問ありがとうございます。

本日は、コンビニをやっていれば、必ず遭遇する記憶に残るお客様の話です。良くも悪くも、さまさまなお客様がご来店されます。そして、店舗を舞台に、様々な人間ドラマが演出されていきます。そして、知らず知らずの間に、そのドラマの重要なキャストになってしまっている場合がある。経済的ダメージを被り、いい社会勉強をさせてもらったことも多々ある。

しかし、本日は、少々レアな部類のネタになるのではないかと思う。


最近、あるクリアファイルを発見して、そのお客様のことを思い出しました。全て処分したはずだったあるコピー済み用紙が何枚か残されていた。

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その方は、ご近所で独り住いをされていて、ある日突然、現れました。モロ関西弁丸出しで、一人ツッコミをしていつも笑いの絶えない方でした。年は70代前半で、昔は、報道機関で長きにわたりご活躍されていたという。突然、政治ネタ、国際政治ネタを振られて、返答に窮したことがある。その洞察力と、鋭い切り込みには、賛否両論あるだろうが、歯に衣を着せぬ方だった。


「にーちゃん、ほんま、〇〇(政治家等)はアホやな。そう思うやろ?」

レジ前で、まるで吉本芸人のノリで、盛り上げてくれる。他にお客様がいなければいいのだが、彼の目には他のお客様は単なるギャラリーに映るのかもしれない。平気で話しかけて、同意を求めたりする。

困惑した他のお客様は、(困ったおじいちゃんだよね?)というアイコンタクトを送ってきたりする。また、露骨に、周囲のお客様から、

「うるせーんだよ、ジジイ!」

と不快感をあらわにされて、一触即発の状況に陥ることもあった。そして、時として口論となる場合もあった。

しかし、白熱した議論も、その関西オヤジは、実にうまく落し所を見極めていた。

「あんなー、70過ぎのジーサンをあんまいじめんといて・・・」
(完璧に再現できませんが、このようなことを言っていました。)


関西系芸人の勝利なのだろうか。実に話がうまく、まるでテレビで老キャスターを見ている雰囲気があった。

そんな芸人オヤジが、某日曜日の朝、興奮して、怒鳴り込んできた。

「店長! やったでー、マンシュウや! 見てみぃ、これ!」

切り取られた、スポーツ紙の競馬面をレジ前に叩きつけた。

マンシュウ?麻雀?何言ってんだ、このオヤジ。

そうか、競馬で、万馬券を取ったということかとすぐに理解はできたが、そのあまりの興奮の仕方が異様であった。

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でも、なんだか胡散臭いと思った。


それからの出来事で、徐々に芸人オヤジの秘密が分かってきた。

無職ではあるが、競馬で毎月200万円近く稼いでいるらしい。一点1000円で、基本的に枠連勝負とのこと。ベースは、日刊スポーツの朝刊を使う。また、年末に本屋で売り出される定番の、高島易断の暦を利用していた。

そして、日曜日と月曜日の朝は、必ず店に現れて、勝ち戦の自慢話に付き合わされる羽目となってしまった。

さらに、高額配当(7000円以上、つまり、7万円以上の払戻)があった時は、ご祝儀と称して、500mlのキリンのクラシックラガーを一本ゴチしてくれた。

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ちなみに、この特典は、店が移転(閉店)する直前まで、ほぼ毎回ゲットしていた。当時で、1本270円代だった記憶があるが、ずる賢い私は、芸人オヤジが退店した後に、それをレジで払戻をして、ポケットマネーにしていたなどどは、口が裂けても言えないだろう。(苦笑)

そして、勝ち続けるオヤジは、前日の収支を綺麗に手書きで書いて、自慢げに私に見せるのが定例となってしまった。

正直、これは、少々ウザかった。確かに、500缶ビールのおまけ付きだが、自慢話が延々と続く。かなり、仕事に支障をきたしていた。なにしろ、一人勤務で、やることが多すぎる、朝の時間帯である。

「それじゃ、それ、コピーさせて頂いてもよろしいですか?」
「ぜひ参考にさせてもらって、勉強してみます。」


そして、スポーツ紙の切り抜きと収支計算書をコピーすることで、一区切りつけることに成功しました。

「じゃ、コピーしますね。」と言って、芸人オヤジを自然にコピー機の近くまで誘導する。

コピー機がちょうど出入り口の近くに置いてあり、コピー後に芸人オヤジに原本を返すと、そのまま大人しく満足げに店を後にするというパターンが見事に出来上がった。あくまでも、勉強するというのはリップサービスであった。この時点では、まだ信じがたい、芸人オヤジの狂言と思っていた。

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スポーツ紙の切り抜き



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収支計算表






当初は、このオヤジ、本当かよ?という感じで、ほぼ聞き流していました。

そもそも、ギャンブルで生活できるなら、そんな美味しい話はないだろう。

負けて、破産、もしくはその直前まで入れ込んでしまうのが、博打だろう。

いや、競馬は、博打じゃねー、スポーツであり、自分の記憶と感性とデータで勝敗を推測する高度な投資だ、と熱く語る御人もいらっしゃいます。

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しかし、私は、個人的にはギャンブルという認識だ。

この関西芸人爺さん、場末のコンビニオヤジを騙して、そのリアクションを見て喜んでるんじゃないのか?

いや、仮に、そうだとして、芸人オヤジに何のメリットがある?

私を騙して喜ぶために、手の込んだ、手書きの収支計算表ををわざわざ作るだろうか。わざわざ身銭を切って500缶ビールをゴチするだろうか。手が込みすぎだろう。

さらに、その後、そのオリジナル法則を開発してからの、古ぼけた収支ノート(投資金額と回収金額のみ記入)を4〜5年分を見せてもらったが、最初の頃は、30万円くらいの利益であり、その後、70〜80万と増えて、当時の直近では、250万円以上の利益を手にしていた。

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また、当たり馬券を見てなかったが、聞くところによると、馬券購入はアルバイトを使って、電話で連絡して、買ってもらっていたという。一開催、1万円のギャラで、万馬券が出ればスペシャルボーナスを支給していたという。

また、競馬のない平日は、銀座に入り浸り、行きつけの高級クラブで豪遊していたらしい。来店のたびに、スタッフ一人一人にチップをはずんでいたと自慢していた。中でも、ナンバー2の古株の女性に、万馬券が出れば、無条件で1万円献上していたという。


「本当かよ、ありえなくねぇ?」


やはり当初は作り話として聞き流していたが、ある日、そこのお店から来たという暑中見舞を見せてもらい、否定する根拠がなくなった。

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丁重に、綺麗な女性の文字で日頃のごひいきに対する感謝の気持ちが記されていた。もちろん、店名、住所、電話番号が載っていた。

仮に、でっち上げだとしても、一体、何のメリットがある?

コンビニオヤジをそこまでして騙して、何の得がある?

もう、素直に、全面的に信じるしかないだろう。


世の中、本当に馬券生活者なるものが存在するんだ、とつくづく複雑な気持ちになった。

こちとら、日夜、休みなく働いて、Max40万そこそこ(当時)。銀座の豪遊なんて夢のまた夢。


「真面目に働くのがあほらし、俺にもできないかな。マジで。」


毎週、毎週、30万〜40万を少しの労力で手に入れている人間を目の当たりにして、その真似がしたくなるのは、貧乏人間として当然の成り行きであり、やむをえない思考回路と言えるだろう。


実は、芸人オヤジは当初、その秘密のセオリーについては、あまり語らなかった。また、他人の馬券を乗せると(一緒に馬券を買うと)ツキが逃げるから、それは絶対にしないと言っていた。

しかし、時間の経過とともに、その秘技が徐々に公開されていった。


「いやな、電話機の番号を見てひらめいたんや。あと、開催日の暦を見て、その日が六白金星なら6の日や。」


断片的ではあるが、耳にタコが出来るほど聞かされていたので、自然とその基本的な理論だけは覚えていた。

1. 九星でその開催日の基本数字を特定する。
2. その数字により、基本の枠が決まり、買い目も決まる。

基本数字 1 4 7 
→ 1枠 4枠 7枠中心
→ 基本買い目=1-4,1-7,4-7

基本数字 2 5 8 
→ 2枠 5枠 8枠中心
→ 基本買い目=2-5,2-8,5-8
  
基本数字 3 6 9 
→ 3枠 6枠 8枠中心
→ 基本買い目=3-6,3-8,6-8
(9に関しては、258でも可)

3. 日刊スポーツ朝刊の競馬紙面で、レース総評の囲いのコメントが激戦等の波乱含みのレースを狙う。

ここまでは、機械的に買い目を出せるが、以下の項目が難解である。

4. 基本数字で総流し 
→7が基本数字なら、7から全部の枠を買う。(7点買い)

5. 8枠ある場合、1枠から4枠と5枠から8枠とに2分割して、荒れそうな方を総流しする。基本は、基本数を含む方で総流しするが、その中に人気枠が存在する場合は、違う方を総流しする。(6点買い)

6. 基本数字には、それぞれ穴枠がある。

147→穴2枠3枠
258→穴7枠1枠
369→穴7枠1枠

7. 大安はゾロ目が来やすい。

8. 前走9着は枠に絡んでくる可能性がある。


よし、やってみよう。全12レース基本筋のみの三点買いでいい。一つでも高配当が来れば面白い。いきなり馬券は怖くて買えないから、とりあえずシュミレーションしてみよう。

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見事に完敗




その日は、基本路線ではなくて、アレンジ路線(上記456)へ流れたので、その方法で見ていれば、かなり面白い体験ができたはずだった。


結局、芸人オヤジは、肝心なところを隠していた。いや、語らなかったのだ。それは、レースの仕分けの方法と、基本路線でいくのか、アレンジ方法で攻めるのかの判断の仕方だ。素人にはその判断が出来る訳がない。そういえば、オヤジがよく言っていた。

「いきなり金をかけないで、初めはシュミレーションでやる方がええよ。そして、コツをつかんだら、100円から始めればいい。」

「基本セオリーはほぼ教えたで。あとは、自分で試行錯誤を繰り返して、独力で自分の必勝パターンを作り上げることや。」


そう、オヤジは、ツキが逃げるから全てを語らなかったのだ。(と思う。)

時間があれば、のめり込んでみたかったが、結局奴隷身分の私には、時間がなさすぎた。
  
博打の世界もそう甘くはない。



某土曜日の朝、オヤジがやって来て、いつもにない行動を見せた。

「店長、今日は、これで連絡入れるで。見ててみぃ。」

そう言い放つと、無造作に紙切れを手渡した。そこには、数レースの買い目が書かれていた。

「やった、これを買ったら、少なくとも10万以上は稼げるはずだ。ネットですぐに買おう。」

私は、当時オヤジに刺激されて、JRAのIPAD(会員制ネット投票)に加入していた。

しかし、残高がゼロで買えないじゃねーか!

シフトが午後まで入っていて、後楽園にも買いに行けないだろ!


目の前の万札が逃げて行く!!


翌日、早朝、朝刊の到着ともに逃がした魚の価値を確認する。


嘘だろ!!



目を疑った。





全滅完敗




あの、競馬の神様がかすりもしなかった。今まで、かなり苦戦した開催日も確かにあったが、必ず1レースは穴を引き当てて、収支をプラスにしていた。


そして、その日の朝は、初めて来なかった。

しかし、翌日、月曜日の朝は、いつものように新聞の切り抜きと収支計算表を持ってきて、何事もなかったように熱く語っていた。なぜか、前日の話はなかった。


「昨日、見事に全部外しましたね。どうしたんですか?」


と突っ込みたかったが、出来なかった。熱く語るオヤジの熱気に押されて、そんなマイナス的出来事を持ち出すタイミングがなかった。

オヤジは、たまたま負けただけなのか、それとも、ついにボロを出したのか。

やはり、身寄りもなく、楽しみもそれほどない老人が、暇つぶし的に、羨望と驚きの私のリアクションを見て、密かに喜んでいるのだろうか。

全レース終了後に、そのオヤジのセオリー通りにはまっている的中レースを拾って、表に書き込んでるんじゃないのか?

ビールのおごりも、事実の裏付けのためのパフォーマンスに過ぎないんじゃないのか。

銀座豪遊店からのハガキの件も、たまたま数回行って、その後の単なる営業のハガキなんじゃないのか。

疑いだしたらキリがない。

そして、ある日、私は突っ込んだ提案をしてみた。

「JRAの会員になっていてパソコン、携帯から馬券を買えるんですよ。もし良かったら、馬券買いましょうか?ギャラは一切いりません。日頃、店をご利用いただいていますので、それぐらいお役に立てればと思いまして。」

関西オヤジは、一瞬微笑んだが、ノーコメントだった。


限りなく、怪しいだろ。

ノーコストで馬券が買えれば、そんな美味しい話はなかろう。

それを拒否する理由とは、なんなんだろう。

本当に、馬券買ってんのかよ。

いや、もう、分からない。

そう、もうどうでもいい。

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それよりも、来週のシフト、来月の利益配分の方が心配になった。


そして、私は、その後も移転閉店まで芸人オヤジの勝馬券劇場に付き合い続けた。

そして、500缶ビールもゴチになり続けた。


「じゃ、店長、たっしゃでな。」

最後のセリフは妙に鮮明に記憶している。



好むと好まざるに関わらず、株で500万円儲けた、競艇で60万勝った、パチンコで20万勝ったなどと景気のいい話が飛び交い、半信半疑でも、羨ましい、オレにも真似できないかな、とマジで考えてしまう自分がいた。

不安定な経済基盤で、日夜生き地獄、そして無間地獄を体現していた自分が、少しでも金の匂いがする領域に興味を引かれるてしまうのは止むを得なかった。

幸い、ギャンブルにハマる時間も金もなかったため、被害は、最小限度で食い止めた。


貧すれば鈍する可能性が常に付きまとうのも、コンビニオーナーの宿命なのかもしれない。


ご訪問ありがとうございました。


(お願い)馬券のご購入は自己責任でお願い申し上げます。また、関西弁の再現表記に関しましては間違いがあるかもしれませんが、その辺はご理解を賜りたくお願い申し上げます。


posted by Sun9 at 22:56| Comment(0) | 事件簿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月10日

DQNとの戦い

ご訪問ありがとうございます。

本日は、DQNとの戦いをテーマに語りたいと思います。

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その前に、DQNとは何んぞや?と未だにその定義が分かりづらいので、ぐぐってみました。

1.常識のない人

2.社会的に底辺のゴミみたいた人種

3.ヤンキー

とありました。とりあえず、ここでは、個人または集団で来店される、店舗にとって迷惑行為をする非常識な一見さん、または常連のお客様と定義して話を進めたいと思います。

コンビニを経営していれば、このDQNの人々との接触は避けて通れない。そして、慣れるまでは、本当に精神的プレッシャーを感じてしまう。いや、慣れても、また新DQNが現れて、悩みはエンドレスで続くと言える。

これが365日ほぼ毎日続けば、コンンビニの経営放棄をしたくなる理由にも少なからず該当すると思われる。

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私なりにコンビニ運営に関わるDQNを大別すれは、

1. 中学生、高校生を主流と学生DQN

2. サラリーマンが主流の社会人DQN

3. 近隣に住むご近所DQN


1.2.に関しては、本当に通りすがりの一見さんもいるが、これらDQNに共通して言えることは、かなりの頻度で、店に神出鬼没的に現れるということだ。そして、クレマーとの大きな相違点は、来店頻度とその金銭的被害の額の違いだろう。頻繁に来て、店舗に迷惑行為を繰り返し、時として、多少の金銭的被害を伴う場合がある、と定義できる。ただし、一見さんDQNは悪質な場合もあり、かなりの確率で、高額の金銭的被害を被る場合もある。この場合は、もはやクレーマーの域だろう。


店舗の立地にもよるが、住宅立地の場合は、開店からかなりの確率で地元の公立中学生がその主役となる。

公立中学のDQNは、高校生に進学しても店舗をホームポシションにして、夕方帰宅途中に集結してくる。そして、新たな中学生DQNが、先輩の卒業を待っていたかのように集合してくる。いわゆる世代交代だ。先輩達の存在を気にすることなくたむろする場所を確保できて、嬉しいのだろう。ほぼ毎日現れる。しかし、高校生の先輩DQNがちらほら帰宅して店舗に現れて、イートインにやってくると、後輩DQN達は静かに身を引いて行く。そして、地元高校生DQNの天国となるのである。これが、平日16時〜22時ごろまで続くのである。そして、高校生DQNは、進学の時期になると、自然と一人、二人と常連メンバーが減り、ついに解散状態となるが、待ってましたとばかりに次世代の高校生軍団が、その地位を継承する。見事な世代交代のドラマが毎年繰り返される。

彼ら地元学生DQNの特徴は、

1.イートインを長時間独占的に占領する。

2.イートインでの大声会話

3.無断でトイレを頻繁に使う。

4.イートインで飲食した後に片付けないで散らかし放題にする。

5.廃棄商品の提供を要求してくる。

6.店舗内外で平気で喧嘩をする。

6.長時間立ち読み、座り読み、イートイン持ち込み読みをする。

7.店舗外(駐車場)での大人数による長時間滞留

8.店舗外(駐車場)での大声の会話

9.店舗外(駐車場)で喫煙、飲酒をする。

10.店内イートインで目を盗んで飲酒する。(持ち込み)

そして、スキを見て、万引きをする輩の存在も否定できない。私が、開業した当時は、店内喫煙が認められており、中学生軍団が7〜8人ほぼ毎日イートインにたむろして、長時間占領されていた。未成年者の喫煙に関して、今ほど厳しくなかったので、やりたい放題であった。

しかし、彼らの親たちは、ご近所の超常連さんであったため、露骨に注意もできないという状態であった。

「ごめんなさね、いつも息子たちがご迷惑をかけて。何かおかしなことしてたら、遠慮なく叱ってくれて構わないからね。」

そんな風に言われて、つい上から目線で、命令口調で、

「君ら、その威圧的な格好で、店内で喫煙し、たむろされると、他のお客さんが怖がって入ってこれなくなるよね。
他のお客様のご迷惑になるので、集団で来ないでくれるかな?」

と言ってしまったら、終わりだろう。

グッとこらえるしかない。

彼らのたむろする時間帯は、夕方の時間帯であり、オーナー、マネージャーが不在になりがちだ。その不在時に報復的にやりたい放題となってしまっては、元も子もない。私は、基本路線を貫いて、なんとか彼らの暴発を防いできた。

その基本路線とは、敵意を抱かず、他のお客様と同じように接する。当たり前のことだが、少なくとも、彼らも常連さんであり、お客様であることには何ら変わらない。

そして、彼らに対してタメ口は厳禁である。少なくとも、丁寧語で接する。友達みたいにフレンドリーになるのもいいのかもしれないが、私は、一線を画した。常に、学生DQN達に対しては大人のお客様として対応した。タメ口は子供扱いしているとも誤解を与えかねない。あくまでも、一人の大人として接しているという姿勢が大切だと思う。だから、もし、不都合なことがあれば、丁寧語で冷静にお願いすれば、大抵は問題なく言うことを聞いてくれた。大人の扱いをすれば、自ずと彼らも変化してゆくのが見て取れた。

また、リーダー格の人間を早く覚えて、こちらから挨拶をする。もちろん丁重に接する。そして、何気ない会話を少しでもするようにする。

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そうすることで、常連客としての自覚が芽生えて、店舗に迷惑な行為は、自ずと減っていく。

「いや、昨日大変でした。どこかの高校生が、店の裏で喫煙していたみたいで、誰かが警察呼んだんでしょうね。うちで売ったんじゃないかって疑われて、本当にまいりましたよ。」

「マジすか。やばいっすね。」

「ほんと、タバコは気を付けた方がいいですよ。平気で警察に通報されますからね。警察沙汰になると学校とかに連絡される場合もあるので、本当大変なことになりますよね。特に、スポーツなんかやっていたら取り返しがつかないことになってしまいますよね。ほんと、怖いですね。」

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常連になれば、少なからずの、控えめなアドバイス的なコメントもアリだろう。そして、店舗サイドの危険なリスクを取り除くべく啓蒙もできるので、一石二鳥だ。

最初は、タメ口で生意気な口調の彼らも、次第にリーダーを見習って、丁寧な口の利き方をしてくるのが普通だった。


常に、一人の大人として接し、大人扱いを心がければ、彼らも、必然的に大人の対応をしてくるはずである。もちろん、そうならないDQNも存在するかもしれないが、私が接してきたDQNは、ほぼこのパターンで乗り切ることができた。

そして、数年後に、

「店長、お久しぶりです。自分もついに今日で二十歳になりました。早いですね、本当に。昔、よくここでみんなで迷惑かけたけど、いい思い出ですよ。その節は、ありがとうございました。」

みたいな感じで、突然の訪問を受けることが何回かありました。

やはり、DQNであろうとなかろうと、自然な普通の接客を心掛ければ、大丈夫だと思う。あからさまに、迷惑そうな顔つきで、タメ口、横柄な態度で接客してしまったら、悲惨な結果を招く可能性があると思う。



次に社会人DQNは少々厄介であった。

一見さんの場合は、もう難が去るのをひたすら願うしかない。しかし、やはり、丁重な接客は最低限必要だろう。例えば、いかにも威圧的ファッションで、大人数で大声を出しながら入店してきて、無断で代わる代わるトイレを当たり前のように使って、立ち読み、徘徊を繰り返し、何も買うそぶりを見せない。

「悪いんだけど、もう少し静かにしてくれる? あと、トイレを使うときは張り紙してあるでしょ、一声かけてね。」

終わりだろう。

「てめー、客に向かってその言い方はまずいんじゃないのー、いいのかな、そんなこと言ってよ。」
「てめーじゃ話なんねぇ。店長呼べよ、このやろー!」

その後の展開がかなり厳しくなるのは火を見るより明らかだ。


私なら、基本放置するが、あまりにも他のお客様の迷惑となっている場合は、意を決して、お願いするしかない。
リーダー格を見定めて、恐る恐る話しかける。

「お客様、大変申し訳ないのですが、もう少し静かにお話していただいてもよろしでしょうか。」

と丁重に話して、頭を深々と下げるしかない。

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これで、大抵は大丈夫だが、なんでだよ、とか逆ギレされたら、

「大変申し訳ないのですが、先ほど、お客様から苦情を頂いてしまいまして・・・。申し訳ございません。」

これでもダメなら、もう諦めるしかない。難が去るのをひたすら笑顔で待つしかない。

だが、常連客である場合は、かなり厄介であった。来店のたびに何かしらのアクションがある。

例えば、酔って店舗内で、所構わず居眠りをする、会計後にレジ袋を必ず多く要求する、当たり前のように両替を要求する、弁当一つでお箸を10膳要求してくる、3〜4時間立ち読みだけして出て行く、雑誌をやたらと写メる、女子スタッフにやたらと話しかけて業務に支障をきたす、廃棄の弁当をねだる、ソフトクリームを大盛りにしろと要求する等、いろいろあるが、常連客であるために、対応を間違えると、即クレームに発展する可能性があった。

もちろん常連のお客様であるため、ある程度のコミニュケーションが取れるため、出来ないリクエストは即座に丁重に理由を添えて、お断りするしかない。理由が正当であれば、まず問題なく納得していただけるはずだ。実際のところそうであった。一度応じてしまうと、もう継続するしかなくなるので、無理なリクエストは即お断りが原則だろう。



しかしながら、DQNも時として、オーナーを助けてくれることがあった。この場合、もはやDQNと記すのは、失礼かもしれない。

都内での話です。移転する少し前の話ですが、ハイレベルの社会人DQNがいました。30代前半のイケメン風で、ほぼ毎日来てくれていました。しかし、レジ前のお箸、スプーン、フォーク類を連日無断で無造作に大量に持って行くという癖がありました。また、話好きで、捕まると長くなる傾向があり、問題アリでした。早めに、お断りすればよかったのだが、ある程度、時間が経っていたため、クレームに発展する可能性がある。

「今さら何言ってんだよ、いつもくれてただろ? ケチるなよ! いつも来てやってんだろ。」

想定できるセリフであった。また、危険な匂いがプンプンする人だった。本能的に、様子や態度がどこか私の知りえない雰囲気を醸し出していた。

「一体、何をやっている人なんだろうか。」

疑問が、次第に恐怖に変わりつつあった。もはや、そのような人に刺激的なフレーズはNGだろう。

結局、その後、全店お箸類を全てレジカウンターの下に収納するという本部指示に救われた訳だが、なんとも危ない予感のするお客様だった。

そんな某日深夜0時頃、ご近所の20歳の女性スタッフさんがシフトに入っていて、彼女の甘い言葉に誘導されて、ついついバックルームで居眠りをしてしまっていた。そして、女性の怒鳴り声で目が覚めて、すぐレジにすっ飛んで行った。


「あんた、何で嘘つくのよ!店長いるじゃないのよ!」
「女の子を深夜一人でやらす訳ないでしょ!いるなら何でいるって言わなかったのよ!」


その女性のお客様は、30代半ばで独創的な服装で、話し方からも、かなり個性の強さを感じた。女子の一人シフトに疑問を抱き、店の責任者の存在を確認したのだが、優しきそのスタッフさんは、オーナーは寝てます、とも言えずに、

「オーナーは今いません。」ととっさに言ってしまったとのこと。

せめて、休憩中です、と言って欲しかったが、もう手遅れだった。少し酔っていて、ストレス発散的に絡みたくてうずうずしていたのかもしれない。

「あんた、女の子に一人でやらせて、何してたの?」
「何で、いないって嘘つかせたのよ!」
「客を舐めてんの?」

状況を丁重に説明して、謝罪するしかない。

「大変申し訳ございませんでした。」

「謝れば、それで何でも済むと思っての?甘いのよ。」


落とし所が見つからない。当分、ひたすら、聞き入るしかなさそうだ、と思ってふとその女性の後ろを見ると、何と例の常連イケメン風DQNが立ちすくんでいるではないか。

タイミングが悪すぎる。二人同時の対応は無理だろう。


すると、イケメンが落ち着いて、平然と口を開いた。


「あんた、さっきから聞いてたけど、頭おかしいんじゃないの?」

「な、な、何いってるのよ、あんた。あんた誰よ、いきなり失礼じゃないの!」

「あのさー、この子もオーナーがヘトヘトに疲れてるの知ってて、起こしちゃかわいそうだと思ってとっさに言っちゃたんだろ、その思いやりが同じ人間として理解できねーのかよ。」

私と女子スタッフ対30代女性のやり取りが、一瞬にしてイケメンDQN対30代個性派女性の闘争へと置き換えられてしまった。店舗責任者として、口を挟むスキがないほど白熱していた。

「あんたさ、お店の迷惑になってんの分かってる?」
「外に行こう、ここじゃ迷惑だろ。」

あーでもない、こーうでもないと話がこじれていたが、突然話が妙な方向に流れた。

「あんた、実は、寂しんだろ?」
「俺に興味抱いてんじゃね?そういう目してるよ。」

「な、何言ってんのよ、馬鹿なこと言わないでよ!」

イケメンDQNはそのまま、その女性を外に連れ出して、同じ方向に消えて行きました。そして、それから30分位してイケメンDQNが再び店に舞い戻ってきました。

「店長、あの手の女、落とすのちょろいもんすよ。」

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なんと彼は、あの状況の中で彼女を自宅付近まで送り届け、連絡先までも聞き出してしまったとのこと。

恐れ入りました。

彼は、売れっ子のホ◯トだったそうです。


また、これは、移転後の話ですが、高校中退のいかにも怖そうな集団が度々店に来ては、店舗内外でたむろしていました。人を寄せ付けない雰囲気で強面とくればもう恐怖以外何も感じない。他のDQNも寄せ付けない存在感があった。

「頼むから、問題を起こさないで、おとなしくしていてくれ。早く解散してくれ。」

当初はそう願うしかなかった。しかし、セオリーに従い、挨拶から徐々に話をするようになり、常連客としての認識がお互いに芽生えれば、恐怖感も自ずと消滅してゆく。話の内容は、近隣の武装勢力との抗争の話がほとんどであった。

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「この辺の連中は半端ないっすよ。喧嘩にしても、本気で鉄パイプで殴ってきますからねー。」

あまり気持ちのいい話ではなかったが、話は真剣に聞いていた。

そして、数年後、成人したリーダー格が何気に口にした言葉が今でも忘れられない。

「店長、変な奴らが来たら、俺に言ってくださいね。俺、死ぬ気で、この店、守りますから。」(オリジナルセリフ)

嬉しいではないか。

嘘でもいい、そんなこと、他人様から言われたことがなかった。

数年前、駐車場で集団で寝そべっていたDQNのリーダーから、そんな言葉をかけられるなんて、驚きとともに、素直に感動しました。


最後に、ご近所のDQNだが、これもかなり厄介なケースが多い。大抵の場合、24時間営業のコンビニ経営にまつわる日頃のご迷惑を考えれば、ある程度の苦情、文句は致し方ないと諦めるしかない。しかし、明らかに度を越した苦情や文句、要求には、毅然と対応しなければならない。

一番多いのは、やはりご近所の車の無断駐車と長時間駐車の依頼である。また、家庭内ゴミの持ち込み、自転車の放置、
近隣商店の頻繁な両替依頼等があった。


最後に、DQNといえども、ほとんどが常連客である場合が多い。油断せず、嫌な顔をせず、普通に差別しないで接客していれば、何ら問題ないだろう。イヤな思いをする確率は高いが、それも仕事のうちと割り切れば、慣れてしまう。苦痛もいつしか中和されてしまう。

そして、時として、そんなDQNが助けたりしてくれることもあるのだ。


やはり、お客様は神様と考えて接するべきなのだろう。

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ご訪問ありがとうございました。

posted by Sun9 at 14:27| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月02日

最低保証が無理な理由

ご訪問ありがとうございます。

つい先日、当ブログでもリンクさせて頂いている『コンビニ経営相談室「あかり」』さまのブログに、当方の「自己破産できない理由」が「コンビニ経営者の実態。5年生存率は?」のタイトルの元で紹介されていました。

管理人さま(nag4087さま)の長きにわたる流通業界でのご経験から、コンビニ業界の闇に対して独自の視点で厳しく切り込み、明確な論点で持論を展開されています。私の暗くて、面白みのない下手くそなブログよりも確実に格上のブログに取り上げられて、光栄かつ感謝の念にたえません。そして、そのコメントの中で、

「なぜ最低保証の適用を受けなかったのか?」

というご意見を多数拝見いたしました。別段、この件に関してノーコメントでも差し支えないと考えておりましたが、コンビニ経営にご興味のある方がご覧になって、

「そうか。いざって時は、最低保証でなんとか生活できるんだ。よし、やろう。決断した。」

という流れになってしまったら、それはそれで問題アリと感じ、その最低保証の権利を行使できなかった理由をきちんと公表する責任があると思い、「あかり」さまの当該記事のコメント蘭に投稿させていただきました。

以下、その原文です。

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2016-10-01 00:03:27
2◯条(オーナーの適正な仕入れ、在庫と維持管理)
ミニストップイメージに適合する種類、数量の商品の仕入れ継続、適正な在庫品の維持をしなければならない。この条項に違反する行為は、ミニストップイメージを傷つける重大な違反となることをここに確認しました。また、その店舗イメージを守る目的のために、本部がオーナーの代わりに商品等の発注をし、品揃えをすることを承諾します。
4◯条(加盟店総収入の保証)*加盟店総収入=売上総利益(粗利) - ロイアルティ
保証の条件:本契約の各条項に違反がないこと。
保証適用後の加盟店の義務:本部の書面、口頭による指導事項に従い、適正な在庫、適正な従業員配置等の営業努力を行うこと。
上記義務条項に一つでも従わない場合:違反指摘後、10日以内に改善しない場合は、保証適用をいつでも取り消すことができる。また、場合により、同時に本契約の解除もできることとする。
4◯条(本部からの契約解除)
(1)経営に関する本部の指導、助言を無視した時、書面発送7日後、違反を改めずに、義務の履行を行わない場合は、本契約を解除できるものとする。
(2)本部の経営に関する指導、助言を再三にわたり無視した時、事前通知、催告を要さず直ちに契約解除ができるものとする。(ML契約の一部の概要、表現は多少変えてあります)

「コンビニ経営相談室あかり」のnag4087さま、「コンビニ経営を辞めた20の理由」の管理人Sun9でございます。前回に引き続き、今回も記事のご紹介をして頂きまして、ありがとうございました。
「多くが経済的な問題を抱えたままやめられている。自殺、自己破産、等コンビニ経営をされていた方はその方向に誘導されている。」というお言葉は、まさに究極の真実だと思います。本部と名乗る団体に搾取され続けて、やがて身ぐるみ剥がされて、地獄の底に叩き落される。「こんな状況で経営者を募集し続けていることは、企業倫理に悖るということ。今の状況のままではコンビニ業界は、破綻してしまうと思います」というお言葉も全くその通りだと確信します。引き続きnag4087さまのコンビニ業界の暗黒記事、貴重なご体験談の投稿を心待ちにしております。

nag4087さま、この場をお借りして、最低保証をなぜやらなかったのか?というコメントにお答えさせていただきたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。

冒頭の契約内容では、最低保障を勝ち取り、継続的適用はほぼ不可能です。強引に、商品不要、客不要、従業員不要のないないづくしを決行すれば、即契約解除、多額の違約金が待っています。

手抜きなしの最大限の営業努力にもかかわらず、粗利が規定額に満たない場合は、それを補填するという内容です。本部指導に従い、廃棄を規定額維持して、全ての発注数量も本部推奨を守り、前向きな新規商品導入、定番商品の規定導入率を維持するなど、そのハードルは高すぎる。また、万が一最低保障適用になっても、本部のストーカー的な経営干渉、無謀な各種ノルマを課せられて、もはや奴隷以下の生活を強いられる可能性大でしょう。過去記事(1700万円最低保証に思う)でも触れているように、本部の人間が適用と維持を無理と言っている制度に何の意味がありましょう。ミニストップの契約に関しては、最低保障はあってないに等しい条項と言わざるをえない。(あくまでも、当時のML契約に関して)

また、契約書では、(経営の許諾地域)として、公然とドミナントの可能性を唄っています。さらに恐ろしいのは、4◯条(契約の自動終了)です。本部と店舗大家さんとの契約が消滅した場合、本部と私とのフランチャイズ契約も自動終了となるという条項です。自動終了とは、無保証の一方的な契約解除です。自分が必死に築き上げてきた優良経済基盤を一方的に突然失うことになります。これは、とんでもないリスクです。実際、私は、このリスクが現実のものとなりかけました。仮に、リロケートできる店舗が見つからなければ、強制閉店となり失業状態となってしまう。また、リロケートする、しないに関わらず、店舗閉店のための商品の原価割れ販売を余儀なくされ、加えて店舗閉店の清算金が発生し、多額の負債を本部に対して抱え込むことは免れない。また、金融機関(銀行以外)に多額の借入金がある場合は、リロケートの契約の審査を通過できる可能性はない。想像したくはないが、この条項を悪用、大家さんと虚偽通謀されたら、本部は、いとも簡単にオーナー切りに動けるということになる。ある程度の資産があり、店舗経営が不調な場合は、危険だ。上記条項を盾に、強制閉店させられて、多額の清算金を請求されて、資産を泣く泣く処分しなければならないという事態に陥るということも否定できない。また、契約更新時に上記条項を持ち出して、強制閉店という場合もある。この件に関しては、実際に体験者から話を聞いたが、自らの意思とは無関係に、本部と大家さんとの密談で自分の人生が突如変わってしまうというのには怒り心頭だが、泣き寝入りするしかない。契約書に書いてあるから受け入れるしかない、と悔し泣きしていました。また、4◯条(契約期間)では、オーナーの地位は継承できない、と記されている。法人契約であれば、何ら問題ないが、基本的に個人契約である廉価版ML契約では当然かもしれない。これは、すなわち、オーナーはいずれはその地位を本部に剥奪されるということだ。具体的に言えば、オーナーが死去、病気で就業不可能となった場合の契約の終了、解約に伴う多額清算金を払う約束をさせられているのに等しい。(最近は、ニューMLという契約タイプが新設されたと聞くが、その内容については、不明です。当コメントは、あくまでも、私の就業当時の話です)契約したら、最後は、見事に経済的苦境に誘導されていくシナリオが用意されている。

つまり、本部と契約した時点で、もう末路が見えていたことになる。契約の読み合わせで、おかしいと思ったら、疑問点を抱いたら、具体的に納得いくまで質問するべきであった。いや、疑問すら感じ取れなかった自分は、もうそこで敗者が決定していたということだ。確実に愚か者であったと自覚する。自業自得であり、究極の自己責任だろう。まさに、本部の完勝だ。

コンビニ各社によって、その細かい契約内容は秘密のベールに包まれている。私が交わした契約書にも5◯条に(秘密保持)の取り決めがある。これは、廃業後にも適用され、それに反する場合は、規定の損害賠償金を請求するとしている。その賠償金は、契約解除の違約金と同額とのこと。なんと廃業後までも、オーナーを精神的に拘束している。ハンコを押している以上従わないわけにはいかないと恐れおののく元オーナーたちは多いのではないか。本部による非常無常の実体験による条件反射的反応だろうか。そして、世間にあまり公表されない不平等契約だからこそ、そこには想定外のとんでもない不平等な条項が隠されている可能性がある。

私は、20代でオーナーになり、50代半ばで破綻した。100パーセントコンビニ経営失敗が原因であるとは言えない部分もあるが、(バブル期の借金)しかし、FC法の制定がない日本においては、各本部のやりたい放題は否定できない。40〜50代半ばを過ぎて、新たなる人生をコンビニ経営で全うしようと決断される前に、今一度、よくご検討していただきたい。私の「辞めた20の理由」、失敗した私の体験談、想定される各種のリスクの存在が少しでもお役に立てれば幸いです。もちろん、当ブログ、「あかり」さまの記事を精読されれば、自ずと答えは導き出されるはずだと思います。nag4087さま、長文のコメントとなってしまいましたことをお許しくださいませ。

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(補足)7、L、Fに関しては、契約タイプによっては確実に問題なく最低保証店を作り上げることが可能とのコメントがありました。コンビニ各社において、その契約内容はかなりのばらつきがあるものと認識するべきと思います。そして、コンビニ本部は、自分たちの都合のいいように平気で契約内容をいじってきます。当然、現状可能な契約内容も、来月から無効であるということも十分あり得ます。そして、その変更内容を踏み絵にして、契約継続(更新)の可否を試してきます。あくまでも個人的意見ですが、この最低保証制度も各社独自に退化していく可能性は否定できないと思います。

「あかり」のnag4087さま、自らのコメントとはいえ、勝手に転記させていただいたことにお詫び申し上げます。


ご訪問ありがとうございました。
ラベル:最低保証
posted by Sun9 at 21:28| つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする