2016年08月05日

慢性的な人手不足

ご訪問ありがとうございます。

今回の内容は、「雇用関係のトラブル」以前の問題であり、昨今においては、どこのコンビニでも頭痛の種となっているのではないかと思われる。それは、人手不足であり、その解消の為に継続的に募集を行っても殆ど効果がないという現実だろう。


その理由は明白だ。ネットで検索すれば、それなりの問題が露呈される。

1.時給の割に仕事量が多く、覚える事が多過ぎる。

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都心の店舗は別としても、昼間から夕方が最低時給プラス数十円では高校生でも敬遠するかも知れない。地元で自宅からすごく近いとか、新店舗でオープニングスタッフであるというアドバンテージがなければ、厳しいだろう。深夜に関しても、時給は1000円以上が当たり前となっているが、いつワンオペでやらされるか分からない。ワンオペの辛さは、経験者でなければ分からないが、その経験者からの恐怖苦痛体験がネットで拡散されているので、敢えてそのハズレくじを引きにいく者は少ないだろう。

2.シフトは大抵曜日固定制で、いざという時に休めない。また、店の都合で、土日祝日に強引にシフトに入れられる。また、人手不足を理由に、約束(契約)以上のシフトに入れさせられる。自分のプライベートな時間が制約されやすい。

余談だが、これは、或る意味、働いて賃金を貰う以上、やむを得ない部分があると個人的には思う。採用の時に、きちんと口頭で説明して、当事者の了承を得ていた場合は、決められた曜日と時間帯に当然出てもらわないと困る。雇用契約で取り決めされていれば、オーナーのごり押しとは言えないだろう。しかし、それが通用しないのがアルバイトくん達だ。平気で曜日変更を一方的に伝えて来る。(学校の時間割変更の場合は仕方ないが)

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「平日は、水金曜可能です。土日祝日は、最低でも週一で出勤可能です。」

しかし、採用後、数週間後仕事がある程度できるようになってから、一方的に宣告されてしまう。

「オーナー、すいませんけど、水金は無理になったので、月木にして下さい。また、土日祝は出れなくなりました。」

おい、おい、話しが違うだろ。しかし、無理を言えば自然消滅が待っている。戦力になりつつある人間を手放すことは出来ない。なにしろ研修のために余分な人件費を使っている。そして、しかたなく同意してしまう場合が多かった。しかも、理由はダブルワークの開始だったりする。

また、雇用契約書、就業規則すら発行、提示しない問題オーナーの野放し状態を容認しているのがこの業界だ。

これがブラック体質の温床となっているのも事実だ。

3.季節物に販売ノルマがあり、達成出来なければ自己負担で欲しくもないものを買わされる。

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これは、確かにひどいとは思う。このノルマ達成が厳しい某本部は、莫大な利益をたたき出している。バイトくんまで巻き込んで、恵方だ、クリスマスケーキだ、お中元、お歳暮、おせち、といろいろ販売を強制し、挙げ句の果てにノルマ達成出来なければ自分で買えよって購入を強制される。そりゃないよと思う。少ないバイト代が、さらに減るだろ、て気持ちにる。社員だけでやってくれよ、と言いたくなるだろう。

「クリスマスは、不二家って決めてんのに、なんでコンビニケーキ買わなきゃならないの?」

ごもっともでしょう。ストレス溜まりますよね。だから、私は、本部に何と言われようとも、絶対にスタッフには強要はしませんでした。もし、逆の立ち場なら、イヤですよね。



「あんたの店、だから、傾いたんじゃね?」



とか突っ込まれたら返答に窮するのは事実かもしれない。

しかし、まぁ、それなりにリーズナブルで、いいものならお客様もスタッフさんも黙っていても買ってはくれるハズだろう。それを実現させるのが、本部の仕事であり、責務の筈だ。スタッフへのノルマ強要は確実にブラック行為と言われても仕方あるまい。

4.客に突然キレられたらムカつくし、気分が悪い。

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最近この手の話題、映像がよくアップされているが、これは、誰でもイヤですよね。自分に落ち度があれば、ある程度仕方ないと我慢も出来るが、己のストレス発散のために怒りたくてうずうずしている方達がいるのも事実だ。本当に、つまらない事で絡んで来る。そして、ひとたび着火したら、大爆発してしまう。そんなものに触れて大やけどしたくないですよね。

5.酒タバコの年齢確認のオペレーションがウザい。万が一販売してしまったら、こっちが犯罪者だ。危険なバイトだ。

これが原因でキレる人が確かにいますからね。確かに、私もコンビニで年齢確認されれば、

(どう見ても、このオヤジが二十歳未満には見えるわけねーだろ。)

とイラッとしつつも、社会のルールであれば、まぁ、しょうがないか、と諦める。いい方法はないものかとつくづく思う。また、誤認して売ってしまったとしても、警察沙汰となり、その罪は厳しく徹底的に追求されてしまう。

6.現金を扱うのは神経を使うのでイヤだ。仮に釣り銭間違いを犯した場合、弁償させられる店があるらしい。


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「レジで間違えたら、弁償するんですか?」と面接で聞ける人は稀だろう。確かに、連帯責任と称して、時間帯のスタッフで不足額を均等割にして弁償させている店が存在している。一万円近く不足を出したら、2人シフトなら約5千円の弁償となる。タダ働きするためにバイトしてんじゃないよ、と言いたくなりますよね。この弁償、天引き行為は明らかに労基法違反です。

7.人格的に問題のあるオーナーだったらイヤだな。パワハラ、セクハラは絶対イヤ。

何かしらのミス、間違いは誰にでもある。それを、お客様、他スタッフの前で平然と感情的に叱りつけるのはいかがなものか。叱り方にもルールはあるだろう。陰に呼んで、個人的に指導するべきだと思う。また、何の躊躇もなく本人を目の前にして他のスタッフとの能力差を嫌み的、差別的に指摘してしまう。

「○○さんに頼めばよかった。出来ないなら出来ないってスグ言ってね。」
「使えねーな。出来ないのアナタだけだよ。」
「後から入った○○さんは出来るのに、なんで先輩のアナタができないの?」
「こんな事も知らないの。一体何年やってるの?」
「○○さん、美人な上に脚が超セクシーだね。旦那さんが羨ましいですよ。」

言われたくないないですよね、こんなこと。

8.客にストーカーされたら面倒だし、本名をさらけ出すのはごめんです。名札付けて個人情報丸出しじゃん。

名前覚えられて、執拗につきまとわれたらうざいし、事件に巻き込まれたら誰が責任とってくれるの?自分の身は自分で守れって?22時以降、帰宅するのが怖いよ。危険なバイトはしたくない。

ごもっともなご指摘。源氏名(偽名)の必要性も認めるべきかも。

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9.常に二人体制だと、相方がそりの合わない人間だったら最悪だ。パワハラ的先輩といつも同じシフトだったら地獄だ
確かにソリの合わないヤツっていますよね。生理的に受け付けられない人っていますよね。また、偉そうに威張り散らす先輩、仕事を押し付ける先輩もいるかもしれない。曜日固定だと、よほどの事がない限り、その天敵みたいな人とずーと仕事をし続けなければならない。これは、確かに苦痛だろう。

10.店舗内禁煙で、勤務中も禁煙なんて我慢できない。
オーナーがタバコを吸わないからといって、喫煙者の権利まで剥奪する権利があるのか。賛否両論あるが、喫煙者のミニ禁煙は、作業の効率、精神衛生上にも良くないと言われているが。

11.有給を認めない店舗が殆ど。法律を守らない業界はイヤだ。(直営店は可能と思われる)
これも根が深い問題だ。知っていても、認めない。また、知らないフリをする。しかし、予算的に厳しくて認めたくても認められないというのが本音かもしれない。

「自分は休みなく働いて、満足に稼げてない。何で、他人が休むのに金払わなきゃなんないんだ?」
「人手不足なのに、金払ってしシフトに穴開けるなんて、出来る訳ないだろ!」

オーナー達の偽ざる気持ちだろう。

痛い程、理解できるし、元オーナーとしてはお恥ずかしいが同感だった。

しかし、使われる労働者となった今は、こうつくづく思う。

「法律で決められてるんだから、脱法行為すんなよ。決められた有給キチンとよこせよ。」
「搾取してんだろ? それ位ケチらないで払えよ!」
「それがイヤなら、コンビニなんて辞めちまえよ。」

オーナーとしての立場上、知らぬ存ぜぬはもはや通用しない時代に突入している。税金だと割り切って支給するべきだろう。そして、同じ払うなら、気持ちよく支給しよう。(無理なリクエストか。)

12.セブンのブラック大賞認定で、業種イメージが悪くなり、ブラック業界ではバイトしたくない。

コンビニでバイトしていることを告げると、バカにされる風潮があるらしい。時代は変わったものだとつくづく思う。

13.廃棄飲食禁止、持ち帰り禁止の店があるらしい。そんな店だったらハズレだしイヤだな。

廃棄商品の飲食の不可、持ち帰りの不可については、就業してみないと分かりません。OKの所であればラッキーでしょうし、NGの場合はなんか損した気分になるでしょう。

「こちらのお店では、廃棄は食べても大丈夫ですか?」なんて面接で聞く訳にもいきませんよね。

「あなたは、廃棄が目的で、コンビニでバイトしたいのですか?」と突っ込まれても気分悪いし。



コンビニ飽和状態での深刻なスタッフ不足は、オーナー夫婦にとっては深刻な問題だ。何しろ、応募自体がない。仮に高齢者に門戸を広げたとしても、かなり限定的と言わざるを得ない。それは、やはり煩雑で多種多様なオペレーションの習得に限界があるからだ。

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自ら、就業断念というケースもしばしばあった。しかしながら、ヤル気とシフトの確実性はやはり中高年者がかなりポイントが高い。だから、辛抱強く時間をかけてレクチャーして、戦力に出来ればかなりの心強い味方となってくれる筈だ。

私の信念としては、どんなに他人(他のスタッフ、本部の人間)が<使えないヤツ>という低評価をしている人間でも、必ず良い所、店にとってプラスになる所が必ずあるという事だ。他人の評価など相対的なもので、私はあまり信じなかった。そんな<使えない>と言われている人間こそが、いざという時のシフトの穴を埋めたりしてくれる。絶対絶命の大ピンチの時に、気持ちよく助けてくれたりする。

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また、スタッフが集まらなければ、現スタッフの可能な限りの長期間雇用を当てにするしかない。

そして、私の場合ある意味、スタッフも「お客様」と同等感覚で接するというように自ずと習慣化されていった。

当店で働いてくれる、貴重な人材。今のご時世、当店より高時給な所は幾らでもある。そして、わざわざ当店を選んで、店舗利益、オーナー利益のために大切な時間を提供してくれている。

ウソ偽りないない事実だろう。そう考えれば、スタッフの扱いも慎重にならざるを得ないのではないか。

つまり、スタッフが働きやすい(居心地のいい)労働環境を確立し提供し維持すれば、頼まれなくても可能な限り在籍してくれるハズだし、実際そうだった。またそれはオーナーの重要な仕事でもあると思う。

オーナーが威張り散らして、好き勝手に人事権を行使できたのも、一昔前の話しだ。もちろん、ハイレベル契約の法人契約で複数店舗経営のオーナーは或る程度のワンマンは通用すると思われるが、完全にシフト要員にカウントされている低ランクの契約では、オーナー夫婦は完全に自由の利かない奴隷だ。奴隷が生きていく為には、あらゆる忍耐が必要だ。私は良く口にした。

「使われる方もかなりの忍耐が必要だか、使う方は、もっと忍耐が必要だ。」

この忍耐の一つが、スタッフに対する寛大寛容な姿勢だろう。

内部不正を除いて、スタッフのミス、不手際、不注意、お客様とのトラブル等、限りなく寛容に対応する。



そして、給与面、待遇面、シフトの融通はそれなりに気を使い、お互い納得のできる領域に持っていければ最高だが、なかなか難しい部分もあったが、大体うまく調整できたと思う。

コンビニは、スタッフに真面目にかつ店舗にとってプラス的立ち位置で働いてもらってなんぼだろう。

余談ですが、コンビニ集大成である廃業晩年は、スタッフにとっても、オーナー夫婦にとっても最高の就業環境を提供できていたと確信する。だから、人材不足は年末年始位で、それ以外はほぼギリギリでストレスなく運営できていた。

「じゃ、何で辞めたんだよ!」

いや、くどいようですが、売上低下で生活できなくなったためです。的確に申し上げれば、御三家のブランド力に勝てなかったということです。また、大家さんと本部のトラブルも浮上してきたという理由もありますし、やはり、潮時を感じた、というのが本音でしょうか。


バイトを辞める理由は、上記のコンビニでバイトをしたくない理由と被る部分がかなりあると思う。では、オーナーになんて切り出して辞めていくのか。コンビニは、入る(採用される)のは簡単だが辞めるのは、かなり大変で、なかなか辞めさせてくれないと聞く。

何故なら、人手不足で、替わりの人間が見つかるまで、なんとしてでもそこまで引っ張りたいからだ。辞められて困るのは、オーナー自身であり、何としてでも、あれこれ理由をつけて、残留の可能性を探りつつ、執拗にシフトに入れ続ける。

気持は痛い程分かるが、経験上、一度<卒業>を決めた人間は、まず99%辞めていく。だから、私は、基本的に、去る者は追わずのポリシーで臨んだ。イタズラに自己都合による自分勝手思考による強制シフトを継続すれば、スタッフのモチベーションはだだ下がりするだけだろう。そして、スタッフの不信不満は頂点に達し、遂には報復的に悪さをしかねない。不正行為の温床となりかねないのだ。

お互いの平和のために、退職は速やかに希望通りに、気持ちよく認めるしかないだろう。

余談だが、だからこそ、そのような事態を極力避ける為にも、スタッフさん達は大切に扱い、出来るだけ末永く働いて頂くのが、ベストだとつくずく感じた。

高校生から始めて、その後、専門、短大または大学4年卒業まで続けてくれるスタッフは本当に助かった。

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多くは近所の顔見知りの超常連さんの子供達だったが、そうでない場合も多々あった。

長期間就業のメリットは何と言っても、煩雑な新人スタッフの教育から解放される事だろう。また、コスト削減の意味でも、かなり貢献してもらえる。

新人研修は、ある程度の時間はオーナー自らじっくりとレクチャーしなければならないが、長時間労働の隙間を見つけて教えなければならない。これは、精神的にも肉体的にもかなりキツい。また、新人をいきなり規定人数でシフトインさせられない。だから、当面、正規のスタッフ人数プラス新人で運営しなければならない。大抵は3人シフトという事になる。つまり、新人の人件費は、想定外のコストとなり重くのしかかってくるのだ。

だから、新人を育て上げたら、極力長期で働いて頂くというのが、コンビニのセオリーだろう。

もちろん、それなりの定期昇給は当然だし、シフトの融通も極力考慮してあげるのが原則だが。


また、もう一つのメリットとして、長期間の時間を共有することにより、自然と生じる連帯感、信頼感と親近感は店舗運営には多大なプラス効果を生み出す。例えば、かねてからの人材難を知り、パートさんが自分の子供をスタッフとして紹介してくれたりとか、また逆に、学生スタッフが自分の母親、兄弟姉妹を紹介してくれたりしてくれて、かなり助けられた経験がある。特に、この長期就業スタッフの親子、兄弟スタッフは本当に助けられた。お互いがお互いのシフトをカバーしてくれるので、当人の突然のシフトの穴はまずあり得ない。また、彼らには、内部不正の心配は皆無だし、むしろ店舗サイドに立って不正は許されないという立ち場を明確にしてくれる。だから、不正があれば当然通報してくれた。

単なる労働者と経営者という線引きを超越して、大げさかもしれないが、精神的共同経営者みたいな感覚だった。

さらに、もう一つ。

彼らは、就職して店を去っても、またカムバックしてくるのだ。

就職後何年かして、それぞれの事情、理由があり、退職したが、当面また私の店で働きたいと言って来る。

単発であったり、不定期であったり、週何回かの定番であったりと、さまざま形態だったが、私は喜んで受け入れさせて頂いた。

彼らの青春時代、共にコンビニ業務を通じてお互い苦労をなめ合った仲だ。辛い事もあったハズだ。でも、年を積重ねて、心に残るものがなにかしらあったのだろうか。理由は不明だが、多くの元長期就業者達が神出鬼没的に現れて助けてくれた。

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また、オーナーを助けてやろうかな。 


と思ったかどうかは不明だが、少なくともムカつく職場には戻りたくないだろう。


それこそ、20代後半、30代の元スタッフたちは、少しレクチャーすれば直に戦力になったし、潜在的な戦力としてかなりの安心感を私に提供してくれたのは事実だった。


話しがかなりそれてしまったが、なかなか退職を認めない自分勝手なオーナーでも、絶対に諦めざるを得ない理由がある。


「オーナー、今月末に引っ越しする事になりました。」

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確かに、こう切り出されたら、よほどの近場でない限り容認せざるを得ないだろう。交通費の問題もあるし、諦めざるを得ない。引っ越しがウソでも本当でも、キレイに辞められるハズだ。実際、私も主力級を何人か同じ理由で背中を見送った事があった。

また、学生の場合は、学力の低下、成績の低下を理由にされたら、もう終わりだろう。未成年者の場合は、親からそう言われたと告げられたならば、それは、無視出来ない。従うしかない。未成年者の監督保護義務は親にあるのでやむを得ない。

フリーターも、故郷に帰ると言われれば、諦めるしかない。

パートさんの場合は、離婚問題からの別居による引っ越し、DVによる引っ越し、親の介護問題などが理由の場合は、もう諦めるしかない。


惜しまれつつ、後腐れなく去る事が出来るのは、引っ越しという理由が一番だろう。

だだし、店舗がご近所の場合は当然無理ですが。

しかし、そうでない場合は、本当に引っ越したかどうかなんて分かる訳ないし、調べる物好きはそういないし、調べようもない。


また、オーナー経験者として、これはもう無理に引っ張れないなと諦めざるを得ないフレーズがあった。

「腰痛がひどくて、朝起き上がれない時があります。シフト当日出て来れなくて、突然御迷惑をおかけする可能性があるので、今月一杯で辞めさせていただきます。」
「母親の様態が悪くて順番で介護に出向いています。もしもの場合、突然御迷惑をおかけする場合があるかもしれないので、辞める事に決めました。」

「突然御迷惑をお賭けするかもしれない」

これは、強烈なオーナーへの殺し文句だ。

「私は、事情により、当日ドタキャンをするかも知れないので、」または、「突然長期欠勤の可能性があるので」という意味だ。

どんなに有能で、貢献的なスタッフさんでも、こう切り出されたら、雇用を断念せざるを得ない。警告通りに、当日いきなりドタキャンされたり、いきなり長期欠勤されたら、たまったもんじゃない。

危険な想定される障害は、早めに摘み取らなければ、全て自分が苦境に追いこまれてしまう。

「そうですか、本当に、残念ですが、仕方ないですね。」

という結末を受け入れるしかなかった。


また、きちんと手順を踏んで(就業規則通りに)退職の意思表示をしている場合は、その証拠は残しておくべきだろう。多くの場合は、1ヶ月前だが、いつ言った言わないのトラブルを避ける為にも、辞表を退出して、コピーを残しておきましょう。

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そして、それでも退職が認められないというのは、労基法に違反している可能性がある。

所轄の労働基準局に相談、また本部相談窓口に苦情を入れるといいだろう。

ただ注意するべきは、シフト当日をドタキャンして、それ以降に無断欠勤を継続し、結果として自然消滅となってしまった場合だろう。そのような自分勝手な元スタッフは、それを理由に、給料の支払い拒否、加えてペナルティーとか、損害賠償金を払えとか難癖をつけられる可能性も否定できない。

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運悪く、暴君的オーナーであれば、何しろ自分勝手で常識が通用しない人間だ。どんな非常識なサプライズが待ち構えているか予想出来ない。あらゆる退職にまつわるトラブルを防ぐためにも、非常識な行動は慎み、あくまでも正攻法で臨むべきだとくれぐれもご認識頂きたい。

しかし、もう到底我慢出来ない、直にでもおさらばしたい、という場合は、上記リスク(暴君的オーナーの難癖によるバイト代の没収という事態)が想定され、あまりお勧め出来ないが、自然消滅もアリなのかもしれない。

経験上、バイト代を全て回収したタイミングで、自然消滅していった非常識な人間は、確かにいました。基本的に突然1週間以上音信不通状態が続けば、店側としてもあてにできないので確定シフトから除外し、オーナー自ら穴埋めをするか、誰か他のスタッフに代打として当面お願いするしかない。

この、自然消滅は店側にとって迷惑千万この上ない。
未払いの給料があれば、当然報復的な思考が支配的にならざるを得ない。

「あのクソガキ、舐めてやがる。残りの給料は迷惑料として没収してやる。」


しかし、問題なのは、状況的に諸事情により止むを得ずドタキャンをしばしば犯し、止むを得ず、断続的な欠勤を繰り返し、突然辞めていくというパターンだ。

聞いたこともない後出しのペナルティを持ち出してきて給料没収を画策してくるかもしれない。

激怒したくなる気持はある程度理解出来るが、かなり危険な行為だ。就業規則に記されていればある程度は仕方ないが、高額かつ後だしのルールは問題ありだろう。スタッフ側に多少の落ち度があったとしても、オーナーが没収する権利などない。ご納得出来ない状況であれば、速やかに、本部窓口、労基署にご相談されるべし。


上記のスタッフのドタキャン自然消滅、シフト減にようフェードアウトも一つの経営リスクとして覚悟し、冷静に受け止めるしかなかった。ドタキャン自然消滅の場合は、かなりの確率で、給料は取りに来なかった。(その後、銀行口座振り込みになり、オーナーが人為的に振り込み停止処理をしなければ、ドタッキャン自然消滅くんにもきちんと給料は支払われたが。)


入り口は広く、出口は狭い。一度入り込んだら、なかなか足抜けできない。


現状のコンビニの雇用状況は、まさにこれだろう。



ご訪問ありがとうございました。
ラベル:人手不足
posted by Sun9 at 20:29| 20の理由 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする