2017年09月26日

本気で限界を感じた事件(1)

ご訪問ありがとうございます。

長い年月コンビニを経営していれば、それなりにいろいろなお客様に遭遇することになる。

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良しくも悪しくもいろんな人間との接触が生まれて、嫌な思いもすれば、いい感じの人間関係を構築できる場合もある。

しかし、一番の問題は、招かざる客が必ず登場してくることだ。

常連のDQNであったり、常連客を自ら名乗り無理難題を押し付けてくる人、細かいことにすぐにキレる癖のある人、店の女子スタッフにストーカー的にまとわりついてくる人等、キリがない。

しかし、その中でも一番頭を悩ませられたのは、反社会勢力に関係していることをチラつかせて、威圧的に物事を推し進めてくる人間達といえよう。

しかし、私が知る限りでは、本物のその筋の方たちは、本当に誰が見てもそれと分るファッションで、眼光するどく、口は悪いが、人を威圧的にどうこうするということはなかった。過去記事で何度か登場した親分さんも、見た目は恐怖そのものだが、人間的には好感の持てる方だった。

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例えば、こんな事がありました。

夕方の時間帯で、レジは混んでいた。2台のレジがあったが、片方は休止中であった。私とバイトの女子スタッフでシフトインしていたが、私はお客様の注文を受けて、厨房でファーストフードを作っていたため、一台のレジは長蛇の列ができていた。

そして、そういう状況で、その筋らしきお客様のご登場となった。

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後方に並んだその人の怒声でその来店を知る。

「いつまで待たせんだよ!」

私は、全身から血の気が引いた。嫌な予感がした。

素早く加工を終えて、列ができている隣のレジカウンターで、注文を待っていた常連のお客様の所へ小走りで近寄った。

「お待たせ致しました。」

と言おうとした瞬間、ほぼ同時に隣の列の後方にいたその人がいきなり隣のレジ前に現れて、注文を待っていた常連の横に密着してきて、その常連を横に押しやる感じで私に叫んだ。

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「てめー、もたもたして、いつまで待たせる気だ?」

そして、隣の常連にも叫んだ。

「オメー、邪魔なんだよ、どけよ!」

いきなり悪態をつかれて、横に割り込まれて、なおかつ腰で圧力をかけられて、ムカついたのだろう。

「ここで、注文を待ってんだよ!悪いのかよ!」と常連は反発する。

「んだと、この野朗!邪魔だって言ってんだろ、いいからどけよ!」

と同時に、背後から常連のお尻にひざ蹴りを喰らわせていた。それでも、自分の定位置を譲らなかった常連に対して、

「てめー、誰にもの言ってんのかわかって言ってんだろうな。事務所連れてくぞ、このヤロー。後で、酔っ払ってましたなんて泣き入れてきても通用しねーからな、いいのかよ。」

何度も蹴りを入れながら不気味な声で恫喝していた。

完成品の紙袋を持ちながら途方にくれる私は、何もできなかった。あまりの突然の出来事のため、ギャラリーに徹してしまっていた。そして、マジで恐怖感に支配されていた。


「何すんだよ!」

常連は、怒りをあらわにして、筋系の人を睨み返したが、筋系はさらにエスカレートした。

「てめー、クセーんだよ。どけって言ってんだろ!」

と同時に、常連を思いっきり出入り口扉の方向へ、両手で突き飛ばしたのだ。

これは、マズい!

確実に犯罪だろ!

我に帰った私は、

「暴力は辞めてください!」

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と言って、二人の間に入り込み、強引に紙袋を常連に手渡して、この場から去ることをそれとなく促した。

そして、勝ち誇ったように、「バカがよ!」とつぶやいて、レジ前に平然と買い物カゴを置いたのだ。

このお客様は、その後も、頻繁に訪れ、いかにも俺には関わるなよみたいなオーラを出して店内を闊歩していた。

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しかし、ある日を界に忽然と姿が見えなくなってしまった。


こういう、ほんの瞬間の出来事で、なおかつレジが混んでいる場合は、警察にも通報できない。

他のお客様も、全員が傍観者になってしまう。

一番の災難は、その常連さんだろう。

注文を待っていたら、いきなり因縁をつけられて、ケツにひざ蹴りを何発も喰らって、暴言を吐かれて、突き飛ばされてしまったのだから。

非力な私は、後日その常連さんに丁重にお詫びをしたが、つくづく考えさせられてしまった。

このような緊急事態においては、店の状況次第では、全く何も対応できないという現実を思い知らされたのだ。

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コンビニ店内には防犯カメラの数は驚くほど多いが、いざという時の緊急対応はほぼゼロに近いというのが現実なのではないか。

もはや、無法地帯と言っては大げさかもしれないが、それに近い状態であるということは、長年の経験から言わせれば肯定せざるをえない。

丸腰のオーナーとスタッフにとっては、裸身でサファリパークで働いているのに等しいのかもしれない。

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そして、そんな無秩序無法地帯だからこそ、万引きはやり易いということになるのだろう。

そして、その万引きが一度でも成功してしまうとオーナーにとっては悲劇の序章となるのである。

私は、このような筋系らしき人間との関わりから、とんでもない事件を体験することになり、もはや個人レベルでは解決不可能と判断せざるをない状況に追い込まれて、間接的に廃業を決断する原因となったのは事実だ。

本部も当てにならずに、警察の力も限定的であり、命の危険も感じた。

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そして、スタッフの身の危険も憂慮された。

もう限界だろ。危険すぎる。

もしものことがあったら、責任だけはこの私が取ることになる。

本当に生きた心地がしない日々を過ごしていた。

安心して寝てもいられない。

そして、売り上げ低下による収入減はさらに精神的ダメージを喰らわせていた。

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次回から、その詳細を語ります。


ご訪問ありがとうございました。

posted by Sun9 at 21:40| 事件簿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする